記事コンテンツの種類と作り方のポイント

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記事書いといて!と言われたものの、実際に書こうと思ったら手が止まった経験はないでしょうか。手が止まってしまうのはイメージができないからです。そこで、記事にはどんな種類があるのか、またどのようなポイントを意識して書けばいいか全部で21タイプの記事をご紹介します。

参考記事も紹介しています。ぜひ、あなたの記事執筆に役立ててください。

目次

ニュース記事(外部リンクあり)

テレビ番組で紹介してもらった、新聞・雑誌に載った、Webメディアに紹介してもらったなど、外部メディアに掲載された場合は「〇〇で紹介されました!」という記事を書くのがいいでしょう。PR TIMESや@pressなどのプレスリリース代行会社でリリースを出した際に、二次的な取材依頼が入るケースもあるかと思います。

記事を書くポイントとしては、下記です。

  • リリース元の外部リンクをクリックさせるのが目的
  • 多くの文字を引用しない
  • 記事を読みたくなるように紹介する
  • 外部リンクは「新しいタブで開く」で設定する

参考記事には下記のようなものがあります。

ニュース記事(外部リンクなし)

外部メディアに紹介してもらったものの、紹介するURLが存在しない場合(TV、新聞、雑誌など)は外部リンクがない状態での「〇〇で紹介されました!」という記事になります。

注意するポイントとしては、著作権です。

  • 雑誌の切り抜きや撮影をウェブに掲載するのは許可を取ってから。絶対に無断で掲載しない。
  • 先方から素材を支給してもらうのがベストです。
  • 使用料を払うか、無料でいいかなどはメディアに確認しましょう。

「勝手に使っていて問題になったことがないから大丈夫」という人もいますが、相手がお目こぼししてくれているからです。もし、素材の支給や許可がNGの場合は、「メディア掲載」として日時掲載に留めておくのがいいでしょう。

イベント告知記事

展示会への出展やリアルイベントへの参加、テレビやラジオなどの放映日が決まっているならばイベント告知記事を作って認知を促しましょう。

ポイントは下記です。

  • サムネイルにイベントの日付を入れてパッと見でわかりやすい形にする
  • イベント概要は表などで見やすい形にしておく
  • フライヤーなどがあればPDFなども設置してダウンロードできるようにしておく

私はイベント前は「〇〇に出ます」というタイトルで、イベント後は「〇〇に出ました」と記事を更新しています。

用語解説記事

情報提供系の記事の亜種といいましょうか。業界内の専門用語を掲載することで専門性を高める効果があります。「〇〇とは?」系の記事なので、こちらの取り組みが直接成果につながる可能性は極めて低いです。

「Web広告とは?」で調べた人にリスティング広告やディスプレイ広告があって…と説明する記事があったとします。それを読んだ人が「うおー、このブログを書いている人にぜひ広告運用をお願いしたい!」となりますか?ならないですよね

では、なぜ実施するのか?というと、「手軽に取り組める」「ドメインが育つ」という2つのメリットがあるからです。特に後者のドメインを育てるという視点は重要で、インターネットにおけるブランディングと言えます。「コトウリに行けばWebマーケティングについて詳しい情報があるよね。」というイメージを持ってもらう効果は指名買いにつながります。

やるならば徹底的に網羅しましょう。また、オリジナルの視点を意識しましょう。辞書的な用語解説と思いきや、この人の文章や視点は面白い!となれば、存在意義があるからです。単なるコピペだと存在意義がないですよ。

情報提供記事

記事コンテンツの中核を担います。ノウハウ提供やセールス記事に比べてモチベーションが低いため、キーワードを攻略しても直接的な問い合わせにつながらない可能性が高いです。しかし、ドメインや著者の存在感(オンラインプレザンス)が高まるため、後々の資産となります。あなたが狙っている業界やサービスであれば避けて通ってはいけないタイプの記事だと心得ましょう。

ポイントは下記です。

  • ユーザー目線で有益な情報を提供する
  • 売り込まない
  • クエリに沿った内容にする
  • 次につなげる(ノウハウ系の記事、レビュー系の記事、セールス系の記事など)

できるだけ長持ちする記事を書くのがコスパがいいと思ってます。トレンドを追うのもひとつのスタイルですが、私にはできないなーと思います。

Tips記事(備忘録系記事)

開発会社や制作会社で実際に起きたお困りごとなどのナレッジシェアリングとして掲載するコラムとノウハウ提供記事の中間にあるような記事。SEO的に意識せずに作ることが多いため、大外れも多いものの、非常に実践的な内容を掲載しているため、支持されるケースもあります。

独自のノウハウとして抱え込むか、役に立ててもらって好印象を持ってもらうかは個々の判断に任せます。しっかり作りこめば目次や前半だけ公開、詳細は有料で!といった感じの作り方にしている人たちもいます。(noteとかでよく見ますよね)この場合はマニュアル提供記事と言っていいかもしれません。

経験を主体に作るため、オリジナル色が強くなります。

ノウハウ提供記事(ハウツー記事)

「〇〇したい!」と思った時に検索すると出てくる記事です。間接的に自社の商品・サービスの利用を促すものが多く、下記のようなものがあります。

  • 調味料のメーカーが提供している料理レシピ
  • サーバ会社が提供するホームページの作り方
  • 士業が提供するトラブル解決法
  • 通販サイトが提供する商品のあるくらし
  • クリーニング会社が提供する染み抜きの方法

「接触回数を増やして、必要になったときに思い出してもらおう」という取り組みです。プロの技を紹介して、自社の専門性やスキルへの信頼性を高める効果があります。

ノウハウ提供系の最大のポイントは「疑似体験」です。役に立つのは当たり前で、ライバルが見た時に「かなわないなー」と思ってもらえるくらいこだわりましょう。読者が「お願いしたい」と思った時に選んでもらえる可能性が高まります。

マニュアル提供記事

ノウハウ提供系を体系的に解説した記事です。目的は作業の言語化です。公開せずに、社内のナレッジ共有用に作ったり、noteなどの有料記事やクライアントに解説するためのマニュアルとして使うことが多いです。独自のノウハウには価値があるからです。

マニュアル提供記事のポイントは、マニュアルとして機能することです。公開するのであれば、誰が読んでもその通り進めれば実行できる。口頭で補足するのであれば、ポイントがまとまっていることが重要です。公開する場合は認知度の拡大、被リンクの獲得を目的にしましょう。

時代遅れにならないように定期的にブラッシュアップしましょう。

現地レポート記事(イベントレポート)

「〇〇に行ってきました」「〇〇をして感じたこと」「〇〇潜入レポート」などの体験を元に書いた記事です。

飲食店の場合は外観、内観、メニュー、料理などを押さえておきたいところ。実際にどのような気分になったのか、誰と過ごしたい空間なのかなどの感情部分を解説できるといいでしょう。コトウリでは展示会や美術館に行った時の記事や、資格試験を受けてきましたなどの記事が該当します。

記事のポイントは主観的に表現する、掲載許可をもらう、できれば取材許可をもらうです。

調査レポート記事

アンケートや独自調査を元に記事をつくります。コトウリでは大阪市内のSSL利用率・スマホ対応率を調査した記事が該当します。目的は外部リンク(被リンク)の獲得、オンラインプレザンスの向上です。

記事作成のポイントは下記です。

  • 一次情報である
  • 客観的なデータを掲載する
  • 社会的な関心の高いテーマについて調査する
  • データを元に独自の見解を展開する

調査結果をプレスリリースするのもいいでしょう。メディアに紹介してもらえば外部リンクが早く集まります。

商品・サービスレビュー記事

「〇〇30選!」などもありますが、エアレビューよりも「使ってみた系」のほうが圧倒的に成約率が高いです。もっとも、数を増やしたほうが検索結果に引っかかる率が高いため、まとめ系の記事の詳細としてレビュー記事を作るのがいいでしょう。

そのため、レビュー系の記事のポイントはスペックデータだけで終わるのではなく、疑似体験できるくらい細かい描写をする、スペックには載っていない自分の気持ちを掲載する。実際に使ってみないとわからない部分を紹介する、購入する前に抱いていた不安や疑問がどのように解消されたのか(解消されなかったのか)について解説しましょう。

強みだけではなく、自分の感じた不満なども掲載していると、こたつ記事ではできないような深さの記事になります。後日談や数か月後の報告などもいいですね。

ランキング・まとめ記事

「〇〇30選!」などの記事です。広義の商品レビュー記事に入ります。サービス系だと「ウチに発注してね!」という結論ありきで書かれている記事も多く、信憑性が低いこともあります。数を増やせば情報量が多くなるため、SEO的にはすごく強い記事なんですよね。件数はものすごく多いのにエアレビューの羅列だと、玄人は「うさんくさい記事だなー」と思ってそっ閉じしますが、「そうなんだー」と思ってポチる人もいるようです。

記事作成のポイントは、できるだけ体験した内容を含めること、中立・公正な視点で作ることです。しっかり書くことは、回り道のようで信頼関係の構築には最短ルートだったりします。

比較記事

特定のカテゴリ・ジャンル内で数点に絞って比較する記事です。レンタルサーバーやCPU、デジタルカメラやスマートフォンなどスペックで比べることができるものを横断的に比較するとユーザーにとって有益な記事になります。

速さ比較、安さ比較、使いやすさ比較、持ちやすさ比較、重さ比較など、切り口次第でいくらでも比較記事が作れるのが面白いところです。

記事作成のポイントは当たり前の切り口は掲載した上で、下記を意識しましょう。

  • 潜在的な需要のある切り口で分析する
  • 金銭的・時間的なコストをかけてでも「深さ」を意識した記事にする
  • SNSなどで展開できるような一覧表なども作成しておく

ライバルが持っていない視点を紹介すると、抜きんでることができますよ。

セールス記事(記事LP)

レビュー記事、ランキング記事、比較記事などは論理的な内容で構成していくのに対して、セールス記事は情緒的に攻めるのがおすすめです。主観的な情報を元に、どのような変化が生まれたのか、他にも候補があるのになぜこの商品・サービスをおすすめするのかをストーリーを交えて紹介していきましょう。

ポイントは本音で語ることでしょうか。ノリノリで書いた文章は高い成約率になることが多いです。下記は「無料でいいじゃん」という人にホームページを育てるという視点を持ってほしくて書いた記事です。

事例紹介・実績紹介記事

コーポレートサイトであれば主要なコンテンツになります。専門性を高め、説得力を持たせるためにはこのコンテンツを増やす必要があります。

記事作成のポイントは臨場感です。クライアントとのやり取りや、クリエイターとの制作の流れを紹介してディレクターとしてのイメージを持ってもらえるように作っています。

事例紹介記事を作る際にネックになるのは、下記のような理由が多いです。

  • 現場の協力が得られない
  • 素材が収集できない
  • 素材を収集したものの完成させられるスキルがない
  • 時間が足りない

これを打ち破るには、仕組みづくり現場の理解が欠かせません。

営業に慣れない作業(インタビューや撮影など)をやってもらうと破綻します。面倒な作業はマーケティング部門で引き受けられるように切り分けましょう。営業には「ウチの者から連絡があると思うので、よかったらご協力ください」くらいの声かけをしてもらうに留めます。

現場の理解はコンテンツの作成数と問い合わせ数の相関関係などを営業に紹介して「協力したほうが楽になる」と思ってもらえるように取り組むのがいいでしょう。

お客様の声

いわゆる「クチコミ」です。GoogleマップやAmazonのレビューを見て来店や購買を決める人が多いため、BtoCにおいては超重要なコンテンツです。かくいう私もレビューやクチコミの内容で行動が決まっています。

レビューの重要性を理解しているAmazonショップには、クチコミを獲得するために2,000円の商品の同梱物に「レビューを書いてLINEのともだちになったら1,500円プレゼント!」という特典を用意しているところもあるくらいです。一定数のレビューを獲得するまでは、トントンでも問題ないという判断なのでしょうね。

BtoBにおいては詳しい内容を公開できないなどの制約があるかもしれません。しかし、どのような苦労があったのか、期間がかかったのかなどを紹介することはできるでしょう。コトウリでは取引先の声を事例紹介と一緒に掲載しています。

インタビュー記事

社員紹介、事例紹介、お客様インタビューなど、対象を定めて掘り下げていく記事です。狙いは読者の疑似体験。社員紹介であれば新卒採用の学生さんや転職希望者に社風が伝わるように作りますし、事例紹介であれば初めて依頼する人がやり取りしているかのように作ります。

やりがちな失敗は「ええかっこ」してしまうことです。従業員が複数いるならピンからキリまでいるでしょう。そんな中で、ピンのみを抽出してしまう。事例であれば大きなものから小さなものまであるのに、大きなものだけを掲載する。

来てもらいたいターゲットを限定するのであれば上記の方針で問題ありません。ただ、背伸びをすると無理が出てしまいます。特に採用目的のコンテンツだと「思ってたのと違う」と退職してしまうため、できるだけ本来に近い形で掲載しましょう。

働き方の紹介記事

「社員の一日」などのコンテンツです。新卒向け・中途向けとターゲットを絞ってから、営業・開発・企画など職種別に紹介していくのがいいでしょう。狙いは疑似体験です。

入社後にギャップを感じないようにしてもらうために作りましょう。嘘は厳禁です。「ルート営業だと聞いていたのに、飛び込みしてこい」なんて、SNSが発達した世の中では逆効果です。

普段から残業があるならば、残業についても掲載しておきましょう。ベンチャーや中小企業だと「何でも屋」になりがちですが、「ビジネスの総合力が鍛えられます」などのメリットもあります。「正直に掲載したら誰も来なくなる」と不安になる方もおられますが、表現を工夫を磨きましょう。

座談会記事

同期や部署ごと、プロジェクトメンバーを集めて話してもらう記事です。新卒をある程度採用する会社や、チームで働くことが多い会社に有効なコンテンツです。

仲がよさそう、チームワークがよさそうといった雰囲気を感じてもらうために作ります。こちらも無理矢理アットホーム感を出しても意味はありません。ありのままの姿を見せて選んでもらいましょう。

「飲み会はありません」「部署での会話はほとんどありません」といったものも個性です。「付き合いが煩わしい」と思っている人にとってはプラスの要素になります。事実を掲載して、プラス面に光を当てましょう。

社会貢献活動の取り組み(SDGs記事)

「地域を清掃しました」「植樹しました」「環境団体に寄付しました」などの記事です。社会貢献活動は、発信しなければ誰も知ってくれません。積極的に発信しましょう。

「黙ってやるのが美徳」と考える方もおられるかもしれません。ただ、会社の活動としてやるのであれば、姿勢を示す意味でも公表するのが望ましいと考えます。ポイントは「単発で終わらない」です。パフォーマンスではなく、自社の業界や貢献したいと考えている分野・地域・領域に対して積極的に関わりましょう。

コトウリの社会貢献活動は、ブログやお役立ち資料を無料で公開していることです。ご覧いただいた方が「やってみよう!」と思ってくれて、Web業界が活性化されるといいなという思いで続けています。

コラム記事

カテゴリを分けずに混在した状態で作るのがコラム記事です。狙っているジャンル・キーワード以外はすべてコラムでいいのではないかと思います。ポイントは「人が見えること」です。情報やノウハウではなく、書いている人の考え方や個性が見えて共感を生むために書きましょう。

マーケティングというフィルターを通した日常生活を元にコラムを書いています。読んだ本についても他人の視点や書評が参考になるからです。自分の備忘録としても有効ですよ。

キーワードを考えてブログを運営しよう

ブログ記事は特定のターゲット、自社の見込み客との接点を持つために作りましょう。そのために必要な考え方が「キーワード」です。見込み客が困った時にどういった言葉で検索するかを想像しましょう。「seo」や「マーケティング」などの単体ワードがカテゴリ、「seo ブログ 書き方」「マーケティング 勉強方法」などの複合ワードがカテゴリに含まれるキーワードです。

ひとつの事業であれば主要なカテゴリは片手で収まります。1記事1キーワードで考えれば、1カテゴリを網羅するには50~100キーワード、1サイトは300キーワード程度で主要なキーワードはカバーできます。300記事が1人メンテナンスできる上限と考えてもいいかもしれません。毎日触っても約1年くらいかかりますし、100記事を超えたあたりから、リライトにも力を入れていくためです。

ブログを戦略的に運営すれば、来てほしい人が来てくれるようになります。今回の記事を参考にブログを執筆してください。もし、ブログを書いたけど「上位表示されない」「問い合わせや応募が増えない」などのお困りごとがあれば、お気軽にお声がけください。きっとお力になれると思います。

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