本記事はホームページ・ブログの運営で成果を出すための33のチェックリスト(https://kotouri.com/download/33checklist)の使い方ガイドです。
リストの概要と理由を書いています。
【SEO対策】Googleにインデックスを促し評価されやすいコンテンツにする
検索エンジン(Search Engine)はユーザーの悩みや疑問に答えるべく、適切なページをランキングします。
出先で評判のいいご飯やカフェを見つけることもできますし、自分の知識を高めるために資格の勉強をすることもできます。
Google、Yahoo、Bing、DuckDuckGoなどの多様な検索エンジンがあるものの、なぜタイトルを「Googleにインデックスを促し…」としているのかというと…

Simlarweb(https://www.similarweb.com/ja/engines/)によると、2022年5月に使われた検索エンジンのシェア率はGoogleが90.95%と圧倒的なシェア率を誇るためです。
つまり、検索エンジンで上位に表示されるための対策、いわゆるSEO対策というのは、Google対策言っても過言ではありません。
Googleは200以上の評価指標を元にあらゆるコンテンツを仕分け、分類し、ランキングしています。
すべてを公開しているわけではありませんが、Google検索セントラル(https://developers.google.com/search/docs?hl=ja)に様々なヒントが書かれてあります。
その中でも比較的簡単にできて効果の高い施策が、これから紹介する33のポイントです。
1.タイトルにキーワードは含まれているか?
タイトルはコンテンツをひとことで表したものになります。
この記事のタイトルは「ホームページ・ブログの運営で成果を出すための33のチェックリストの使い方」というものです。
コンテンツを収集し、分類するのはGoogleボットと呼ばれるロボットです。
このロボットはコンテンツの良し悪しを判断するのではなく、コンテンツの構造を読み取って持ち帰ります。

構造を読み取るために、タグと呼ばれる<title></title>の間に入っている部分を読み取ります。左の例だと「大阪のWeb活用支援 | コトウリ | あなたのWeb活用に伴走します」が入っています。
「大阪 Web 活用支援 コトウリ」あたりが書かれているコンテンツなんだなーと認識されるわけです。
タイトルにキーワードが含まれていないと、見当違いの所に仕分けられてしまうかもしれないので注意しましょう。
サービス紹介のページやブログにおいても同様で、キーワードがタイトルに含まれているかどうかを確認してください。
2.見出しにキーワードが含まれているか?
タイトルに次いで構造を読み取る時に使用されるのが見出しタグと呼ばれるタグです。


H1~H6まであって、左のように<h2></h2>とくくります。
見出しは書籍においては「目次」のように取り扱われます。
タイトルと見出しにキーワードが含まれていると、想定したカテゴリに仕分けをしてもらえる可能性が高くなります。
3.キーワードは手前に書かれているか?
タイトルや見出しでは、手前に書かれていればいるほど優先度が高いものとして認識されます。
- 「2022年のSEO対策」
- 「SEO対策【2022年度版】」
といったタイトルで、他が全く同じ内容だったとしたら、最新や2022などで検索すると前者が、SEO対策で検索されれば後者が上位にくることになります。
4.コンテンツにキーワードがバランスよく含まれているか?
タイトルで「SEO対策」をキーワードにしているのに、後半になると全然違う話をしていることがあったりします。

左の例は「ホームページ」や「問い合わせ」というのがキーワードですが、「問い合わせ」で調べた結果が右の赤で囲んだ部分です。
前半・中盤・後半においてもキーワードが含まれていればバランスが良い。前半だけ、中盤だけ、後半だけといった分布だとコンテンツとしては「いびつ」ということです。
比率は3%程度と言われていますが、あまり比率を気にするのではなく、一貫性を持ってコンテンツを書き上げることができているかを意識しましょう。
慣れている方や構成案を作って書いている方なら大丈夫だと思います。
5.説明文にキーワード、関連語は含まれているか?
説明文は検索結果のタイトルの下に表示される文章のことです。

タイトルが表紙なら、説明文は帯紙や店員さんが作ってくれたPOPのようなものと捉えてください。
タグだと<meta descriptionの部分に書かれている文章が反映されます。

ページごとに個別に設定することが可能で、タイトルで設定したキーワードや共起語(ビールと言えばジョッキ、枝豆といった一緒に思いつく言葉)などが含まれているかがポイントとなります。
タイトル(Title)、説明文(Description)、見出し(H1~H6)といったSEO上で重要なタグの頭文字を取って「TDH」と呼ぶこともあります。
6.画像のaltが記入されているか?
altは代替テキストと呼ばれているもので、画像が読み込まれなかった時に表示したり、画像に意味づけを与える効果があります。
Googleで画像検索をした時に表示される検索結果もaltに書かれているテキストを元に仕分けをしています。
altはタグで言うとimgタグの中に書かれています。

Googleのロボットはファイルサイズが5MBで、画像のサイズは縦1920px横1,280pxだねーなどの情報は取得できますが、あくまで「画像ファイルが置かれている」ことを認識しているだけで、「どういった画像なのか」については分かりません。
altに書かれているテキストを読むことで画像に意味づけを与えています。
何らかのトラブルで画像が読み込まれなかったり、通信量を抑えるために画像を読み込まない設定にしている人にも代替としてテキストが表示されます。
意味のある画像についてはaltを入力しましょう。背景などに使用している装飾のためだけの画像にはaltは不要です。
7.内部リンクはあるか?
内部リンクとはサイト内(同一ドメイン)のページを紹介することです。(別のWebサイトに移動するリンクは外部リンクと呼びます。)
GoogleのロボットはHTMLソースを読んで、リンクがあればリンクを辿ります(クロールと呼びます)。

クロールされることで評価されるため、網の目のようにリンクが張り巡らされているのが理想的なリンク構造です。
とは言っても、関連性が高いコンテンツに関してのリンクを紹介してください。
SEO対策について紹介している記事でPhotoshopの使い方の記事を紹介しても、ユーザーにとってもGoogleにとっても無意味なリンクとして認識されるため、効果がないどころか使いにくいサイトとして認識される可能性があります。
関連記事としてより知識が深まったり、実用に役立つコンテンツを紹介することで、Googleにとってもクロールしやすく、ユーザーにとってもより知識が深まり喜んでもらえるような構造を実現できるようになります。
8.サイトマップはあるか?
サイトマップはWebサイトに掲載しているコンテンツが一望できるページあるいはファイルのことです。
Googleのロボットにしてみれば、Webサイトのガイドブックみたいな存在です。
サイトマップを用意することで、クロール機会の向上、インデックススピードの上昇が見込めます。
すべての内部リンクを設置したページをサイトマップとして用意するか、サイトマップをXMLで作成(http://www.sitemapxml.jp/)して設置場所をロボットに知らせる方法の2種類があります。
WordPressだと「XML Sitemap Generator for Google」などのプラグインを使って対応することもあります。
9.3クリック以内ですべてのコンテンツに到達できるか?
サイトマップがあったとしても、行き止まりばかりだったり、階層が深すぎるとクロールしにくいですよね。
カテゴリを細かく分け過ぎたり、後付けでコンテンツを追加していると、知らぬ間に階層が深くなってしまうことがあります。

対策としては制作する際に拡張性を考慮した設計にしておくこと、向こう1~3年程度の運営計画を加味して設計することをおすすめします。
10.信頼できる参照元や引用を使用しているか?
Googleは外部リンクも辿ります。
コンテンツの信ぴょう性を「参照元」や「著者情報」といった点から読み取っています。(著者情報は次の項目で解説)
引用元や参照元が省庁のような政府機関であれば、根拠を持って書かれている記事になりますが、根拠がなければ「発言できるだけの権威性があるのか?」という部分を読み取っていきます。

記事上部でGoogle検索セントラルのURLを記載しているのも、SEOの権威であるGoogleのガイドを参考に書いているということを示すためのものです。
これも、Googleが「ユーザーからの信頼を獲得したい」から。
ユーザーが「検索してよかったー」と思ってもらえる検索結果を表示できるようにするためです。
11.著者情報はあるか?
Googleは「誰が書いたのか?」(発言できるだけの権威性があるのか?)という部分についても見ています。
有資格者と無資格者が同じ内容を書いたとしたら、前者が上位にランキングされることになります。

当ブログの場合は「Web活用の専門家」である片岡について紹介しています。
プロフィールを用意しているため、サイドバーでの紹介は端的なものにしていますが、Googleのロボットは「詳しいプロフィールはこちら」を辿ってコトウリについてページへ移動。
移動したページで紹介している「保有資格」や「プロフィール」に書かれている部分を読み取って、著者の信頼性がどの程度のものか判断基準に含めています。
特に厳しいのはYMYL(Your Money Your Life)と呼ばれるお金と健康に関してのコンテンツで、医師やFPといった監修者がいないと、ほぼ圏外に吹っ飛ばされます。
ジャンルによっては、ほぼ前提条件と言えるかもしれません。
12.著者(サイト)の専門性は高いか?
誰が書いたかも大切ですが、何をしている会社が運営しているサイトなのか、サイト全体にどのくらい情報量があるのかについても同じくらい重要な要素です。
料理レシピを検索してみてください。

ぶり大根で検索するとサッポロビールが上位に食い込んでいました。
和食や野菜の下ごしらえなどを検索すると、クラシル、白ごはん.com、クックパッドなどの料理専門サイトの中に、キッコーマン、ミツカン、カゴメ、味の素などの食品企業がかなりの割合で上位に食い込んでいることがお分かりになると思います。
レシピサイトに比べると、食品企業のレシピ数は少ないですが、レシピに使用している調味料やレシピと一緒に楽しむお酒という点で、専門性の高いWebサイトであると評価されたことで上位に表示されています。
もちろん、専門家監修の下作られているため、コンテンツのクオリティもものすごく高いです。
昨今の検索結果に企業サイトが上位を占めるようになった理由のひとつでもあります。
個人ブログでここまで引き上げるのはちょっと難しいかと思います。
【CTR向上】検索結果でクリックされるコンテンツにする
CTRとはClick Through Rateの略で、クリック率のことです。
せっかく検索結果に表示されてもクリックされなければ閲覧数は増えませんし、コンテンツの評価がされないため、順位が上昇する可能性は極めて低くなってしまいます。
クリック率を上げるには、「タイトル(title)」と「説明文(description)」の二つに改善を加えていきましょう。
13.読みたくなるタイトルになっているか?
タイトルにキーワードが含んでいる必要があります。
でも、キーワードを含んでいればいいというわけではありません。
- 「SEO対策」
- 「知らなきゃ損するSEO対策19選」
- 新店舗のカフェ
- 【新宿駅西口徒歩2分】にできた新しいカフェ「コトウリ」
上記の例だと、どちらをクリックするでしょうか?
サイトのファンでもない限り、記事のタイトルを見た際にクリック(タップ)して時間を使う価値を感じてもらわなければなりません。
キーワードを装飾する上で、具体性や情緒的な表現はクリック率に大きな影響を与えます。
「端的で良いタイトルだ」と自己満足をする前に、「ニュースの一覧で見つけた時にわざわざクリックしたくなるか?」といった視点を持ってタイトルを磨き上げてみてください。
14.読みたくなる説明文になっているか?
タイトルは30文字程度しか表示ができませんが、説明文は100文字程度(以前は160文字程度でした)表示されます。
タイトルでは伝えきれなかった内容を補足したり、コンテンツを読むことで得られるベネフィットを伝えましょう。
また、タイトルに比べれば文字数は多いものの、表示は限られているため伝えたいことはできるだけ前の方に掲載するようにしましょう。
ここまではGoogleに適切にインデックスしてもらい、検索結果でクリックされるための取り組み、いわば「評価されるための準備」でした。ここから先はコンテンツの質を評価してもらうために必要な事項に入っていきます。
【UX向上】良いサイト・良いコンテンツにする
UXとはUser eXperienseの略で、ユーザー体験と呼ばれるものです。
なんで2文字目が大文字なんだと思ったものの、UEよりはUXの方が何となくかっこいいですよね。収まりがいい気がします。
類語であるCXは顧客体験(カスタマーエクスペリエンス)なので、UXからは一歩進んだものになります。
15.スマートフォンを意識したコンテンツになっているか?
SNSのフィードやニュースアプリから受動的な情報が届くのはもちろん、少し気になって調べる時もスマートフォンが主力ではないでしょうか。

総務省の情報通信白書によると、2020年のインターネット利用率は83.4%、スマートフォンによるインターネット利用率は68.3%となり、パソコンやタブレット型端末などの他の端末と比べても、最も利用率が高いという数字が出ています。
B2BかB2Cかといった業態の違いであったり、申込みや購入などの直接的な成果が目的であったり、資料請求やダウンロードといった間接的な目的かによって重要度は変わるものの、きっかけであるスマートフォンは重視する必要があります。
閲覧するデバイス(PC、タブレット、スマートフォンなど)によってデザインが最適化されるレスポンシブデザインであることが望ましいです。
16.読み込みスピードが早いか?
検索結果をクリックしたのに、なかなか表示されないとイライラしませんか?
Googleが213カ国、1,100万のランディングページを分析して、読み込み時間とWebサイトのパフォーマンスについての関係性を発表しています。一部を引用すると、
No matter what, faster is better and less is more.
https://www.thinkwithgoogle.com/marketing-strategies/app-and-mobile/mobile-page-speed-new-industry-benchmarks/
「何があっても早いほどよく、少ないほど良いものだ。」
「少ない」というのは画像ファイルの容量などのことを指しています。
Googleが提供しているPage Speed InsightというWebサイトで自社サイトの表示スピードを調べることができます。
自社のURLを入力して「分析」ボタンをクリックすれば表示スピードの採点と改善案について提示してくれます。(改善案の実施には専門知識が必要です。)
調べてみて緑ならOK、黄色ならまずまず、赤なら要改善です。
17.文字サイズ、行間、コントラストは読みやすいか?
デザインを重視すると、黒よりグレーを使いたくなりますし、ゴシック体よりも明朝体を使いたくなります。
どちらの方が読みやすいでしょうか?


同じ文章なのに読みやすさが全然違いますよね。
ブランドとして、どうしても世界観を表現したいのであれば仕方ないですが、「なんとなくおしゃれにしたい」「こっちの方がかっこいい」などの理由で読みにくい部分があるなら、ばっさり切り捨てましょう。
読みやすさを重視することをおすすめします。
18.広告や案内がスクロールを邪魔していないか?
ユーザーがWebサイトに訪れるのは「問題解決のため」であって、コンテンツの提供元と仲良くなりたいわけでもなければ、さらに無関係な広告を見たいわけではありません。

左側の下部固定だと片手でスクロールする際に間違って広告をタップしてしまうことがありますし、右側の全面広告だと読んでいた流れが止まってしまい、集中力が途切れてしまいます。
ひどいサイトだとコンテンツよりも、広告バナーが占める面積の方が大きいくらいになります。
使いにくいですよね。
コンテンツを読了して「もっと知識を深めたい」「運営者とつながりを持っておいた方が得かもしれない」と思ったタイミングで案内を出すようにしましょう。
コンテンツでユーザーを120%満足させることができれば、ユーザーは問い合わせフォームから感謝のメールを送ってくれたり、メルマガ登録のページを探して会員になってくれるなど関係を構築してくれます。
19.タイトル<コンテンツになっているか?
13.読みたくなるタイトルになっているか?で、具体的、情緒的なタイトルをつけましょうとお伝えしましたが、タイトルの期待値を上回るコンテンツになっているでしょうか。
「全米が熱狂!」「日本全国で絶賛の嵐!」「今年度最高の感動!」などのキャッチコピーに釣られて映画を見に行ったものの、「・・・」という感想になったことは経験があるかと思います。
監督や演出家、照明や音声さんなど制作のプロが集まって作り上げたコンテンツですらコケるのですから、こちらがいくら入魂のコンテンツを生み出したとしても、大げさな表現は禁物です。
タイトルで抱いた期待感とコンテンツを読了した後の満足感を比べて、後者が勝っていればよし。
満足感が足りないならば、加筆して満足感を高めるか、タイトルを実態に沿ったものにしましょう。
20.コンテンツ全体は論理的な構成になっているか?
結論→詳細の順番になっているかを確認しましょう。


ブログを書くのはいいことですが右の例のように書きましょう。左のように主張や宣伝だけを書いて効果があるのはタレントやエッセイストのようにファンがいる方だけです。
コンテンツや専門知識に感心してくれるフォロワーが数千、数万集まったら、自分語りしてもいいと思います。
21.見出しを見ただけで概要が把握できるか?
結論→詳細といった構成にするには、いきなり書き始めるのではなく、まずは構成案を作るとすごく楽です。
構成案とは、あるトピックを解説するために必要な説明を箇条書きにしたものです。
箇条書きした説明に更に詳しい説明が必要な場合は
■見出し2
・見出し3
・見出し3
といった感じで掘り下げていきます。
構成案が出来上がれば、あとは見出し2や見出し3の項目に対して解説を加えていくだけです。
内容が明後日の方向にいくことも少なくなりますし、構成がしっかりしているので論理的な内容になりやすいです。
見出し2が「章」、見出し3は章の中にある「項」のようなものと捉えていただけると分かりやすいのではないでしょうか。
メモ帳やWordなどの文書作成ソフトを使って下書きして編集・校正をしていきます。
目次があると読みたいところへジャンプできますので、使い勝手がよくなります。
本ブログではTable of Contents Plusというプラグインを使用して目次を生成しています。
22.中身を読んで生まれる疑問に回答できているか?
見出しに対しての回答は書いてあったとしても、読んでいる最中に疑問を抱いてしまうと、その部分が気になってしまって満足度が下がります。
そのため、疑問を抱きそうな部分については先回りしてコメントを書いておくとコンテンツに集中してくれる可能性が高まります。
例えば、本記事においても「8.サイトマップはあるか?」の部分でサイトマップをどうやって作るのだろう?といった疑問への回答として、WordPressだと「XML Sitemap Generator for Google」などのプラグインを使って対応することもあります。と記載していたり、21.見出しを見ただけで概要が把握できるか?で目次のキャプチャを貼ったため、本ブログではTable of Contents Plusというプラグインを使用して目次を生成しています。というコメントを記載しています。
「あまり専門用語を使わないように」といったアドバイスが多いのも、無用な疑問を抱かないようにしてもらうためです。(想定している読者に合わせて文章表現は見直します。)
23.適切な図表や画像を使って読みやすい構成になっているか?
文章だけだと飽きてしまいますし、構成案やサイトマップなど文章だと表現するのが難しいものも図表であれば簡単に表現できます。
ここで「無料素材サイト○選!」みたいなものを紹介してもいいのかもしれませんが、正直無料の素材サイトは「ドはまり」する画像を探すのは至難の業ですし、複数サイトを回遊して探しても見つかる保証はなく、時間がムダになる可能性があるのでおすすめできません。
無料にこだわってそれっぽい画像を探すのに割く時間があるならば、コンテンツの質を高めることに時間を使いましょう。

ドはまりする画像やイラストはPIXTAやAnmanai Images、Adobe Stockなどの有料プランならそれなりの確率で見つかります。
時間の削減ができることを訴えかけて素材サイトの有料プランを契約してもらうか、パワーポイントなどで図表を作ってキャプチャを貼り付けましょう。
24.適切な関連記事が紹介されているか?
関連記事はプラグインに任せて同じカテゴリの記事が表示されるように設定している方が多いと思います。
ただ、本当に読んで欲しい関連性の高い記事がある場合は、コンテンツ内に直接リンクしましょう。

サイト全体設計をする際にどのカテゴリ、どのキーワードを柱にするのかなどを図のようなモデルで考えていきます。
自社が取り扱っている製品・サービスと密接に関わっている主要なトピックとその周囲を支えるサブトピックで構成されます。
SEO対策というキーワードをメイントピックとするなら、サブトピックは基本、会社、費用、相場、キーワード選定などが周りを支えます。
大きな柱になるかどうかは需要(検索ボリューム)によって異なりますが、トピッククラスターを複数用意できるかが集客のキモになります。
初心者向け、中級者向け、上級者向けといった対象別の記事を垂直につないだり、自分でWordPressサイトを立ち上げる際に、ドメイン契約→サーバー契約→WordPressインストールといった手順が決まっているものを書いたりする時はコンテンツ内に直接リンクがあった方がユーザーにとって親切です。
ここまではユーザーの満足度を高める(=コンテンツの質も高まる)ためのポイントを紹介してきました。コンテンツの質を高めて評価が高まると、上位表示が実現できるようになります。さて、この集まったユーザーをプロスペクト(見込み客)や顧客に転換するために何をすればいいのでしょうか。順番に紹介していきます。
【転換率を高める】リードジェネレーション・ナーチャリングの実践
リードジェネレーションは「見込み客の創出」、ナーチャリングは「見込み客との関係構築」あるいは、「モチベーション醸成」と読み替えてください。
コンテンツを作成するのは、有望な見込み客を惹きつけるためです。
見込み客に有益な情報を提供し、適切な仕掛けを用意することで、有望な見込み客が自ら進んで関係を構築してくれるようになります。
25.バイヤージャーニー別にコンテンツが用意されているか?
バイヤージャーニーとは購入に至るまでにすべての顧客が通る認知ステージ、検討ステージ、決定ステージという3つのステージのことです。

「SEO対策」を調べている人がいたとしても、①「SEOって何?」「SEO対策ってどうやってやるの?」と調べている方と、②「SEO対策業者に委託するか自社で対策するか」と悩んでいる方、③「SEO対策業者AとBだったらどちらがいいだろう?」と見積もりを取った方が必要としている情報は異なりますよね。
状況によって、①の人に③向けの記事を見せてもちんぷんかんぷんですし、③の人に①の話をしても冗長になってしまいます。
認知ステージ、検討ステージ、決定ステージのコンテンツがシームレスに連動しているのが最上で、シームレスに連動させるには初期段階の設計と運営のためのルールが必要です。
26.コンテンツごとに役割を持たせているか?
コンテンツの役割というのは、下のようなものになります。

各ステージにいる人数は認知ステージが一番多く、検討ステージで半分以下になり、決定ステージだと数パーセントしかいないでしょう。
だから、すべて同じ基準(閲覧数や訪問者数)で判断することはできません。
集客用のコンテンツなら訪問者数、自分ごと化のコンテンツは閲覧ページ数の増加、他との違いを紹介したコンテンツは問い合わせページへの遷移確率などコンテンツごとに評価指標を変えてあげましょう。
27.バイヤージャーニーが進むコンテンツになっているか?
コンテンツの役割と似ていますが、意識して作っておかなければならないコンテンツがあります。
それは、「ハブコンテンツ」です。

ハブコンテンツは顧客が必ず通った「きっかけ」を与えるコンテンツです。
たとえば、自社でWebサイトを活用するために、現状を分析したいといった課題を抱えている方がいて、様々なキーワードを調べて勉強していると、ホームページ・ブログの運営で成果を出すための33のチェックリスト(https://kotouri.com/download/33checklist)を見つけてダウンロードした。
チェックリストで自社サイトを分析すると、「×」になっている箇所があり、ガイドブックを探してこのページにたどり着いたという流れです。
認知ステージから検討ステージに進めるハブコンテンツが、お役立ち資料にあるチェックリストで本記事は検討ステージに置かれているコンテンツのひとつと言えます。
28.CTAがあるか?視認できるようになっているか?
CTAはCall To Action(コールトゥアクション)の頭文字を取ったもので、ユーザーに対してのご案内です。
当ブログは記事下に置いてます。

単に作って終わりではなく、使い方を覚えて企画の楽しさを覚えてもらう伴走支援が基本プランとなるため、こちらから勧めるのではなく、待ちが主体です。
いいコンテンツができた(と思ってる)時は、テストマーケティングを兼ねて宣伝してみるのもいいかもしれませんね。
29.つながりを獲得できるようにしているか?
どれだけいいブログ記事を書いたとしても、大半は忘れられます。
ドイツの心理学者ヘルマン・エビングハウスの実験によると、20分後に42%、1時間後に56%、1日後に74%、1週間後77%、1カ月後には79%が忘れてしまうそうです(ご興味のある方は「忘却曲線」とかで調べてください)。
また、比較検討は「記憶に残っている候補の中」で多くとも「5つまで」に絞られます。
そのため、記憶に残っていないといけません。
候補に残るためには一緒に仕事をするか、目に触れる機会を増やして覚えてもらう、あるいはつながりを作って継続的に連絡を取っている必要があります。
業態によって「つながり」は異なりますが、BtoCならSNSアカウントのフォロー、BtoBならメルマガ登録を目的にするのがいいでしょう。
30.つながりと定期的なコミュニケーションができているか?
SNSのフォローやメルマガ登録は獲得したらコンテンツのゴールであると同時にコミュニケーションの始まりでもあります。
あなたのSNSをフォローしてくれたユーザーがフォローしているアカウントは複数あるでしょうし、複数のメルマガを購読しているでしょう。
そんな中で「埋もれないように」かつ「悪目立ちしないように」しなければなりません。
利用している「つながり」によって頻度は異なりますが、メルマガなら月1~週1+号外、Facebook・Instagramなら週1~3、Twitterなら日1~6回くらいが目安になるでしょう。
発信しないと忘れられてしまいますし、せっかく築いた関係性がリセットされてしまうので勿体ないです。
31.つながりのステージごとにメッセージを変えているか?
「つながり」の中には顧客や見込み客、取引先やステークホルダーなど様々な立場の方がいます。
SNSだとまとめて発信しかできませんが、メルメガだとつながりの属性によってグループを分けることが可能です。
丁寧に仕分けするなら認知ステージ、検討ステージ、決定ステージ、新規顧客、ロイヤル顧客と5段階に分けて、最低限見込み客と顧客は分けておきましょう。
発信するメッセージを変える理由は25.バイヤージャーニー別にコンテンツが用意されているか?で解説した通りです。
32.定期的に分析しているか?
それぞれのコンテンツに適切な評価指標を設定していれば、狙い通りに事が進んでいるかを確認します。
(参照:26.コンテンツごとに役割を持たせているか?)
分析はGoogleアナリティクス(ユーザーのサイト上での振る舞い)とGoogle Search Console(検索結果にどのくらい表示されたかなど)、Microsoft Crarity(ヒートマップ分析など)などで分析します。
関連記事 Webサイトを分析するための準備をしよう
十分な流入を確保できているならテストもできますが、短期間で答えが欲しいなら広告を使用してアクセスを流し、気長にやるなら2、3ヶ月待って効果を見極めていきます。
33.反応が変わったタイミングで案内できているか?
お腹が空いている時にご飯が出てくると嬉しいですが、お腹がいっぱいの時はいらないですよね。情報も同様で、自分が必要としている時は嬉しいですが、そうじゃない時はスルーしています。
フォローやメルマガも直後の閲覧率は高いですが、だんだん反応が落ちていきます。
そんなつながりですが、反応率が大きく向上することがあります。
それは、「環境に変化があった時」です。異動などで担当が変わると、これまでスルーしていた方が積極的にメールを開き、本文のURLもクリックする上、お役立ち資料をダウンロードし始めます。
反応が変わったタイミングで個別に「何かお困りでしょうか?」といった旨のメールをお送りすると、高確率で商談が実現します。
メール配信システムを利用していると開封されたかどうか、本文内に記載したURLがクリックされたかどうかを測定できます。
有望な見込み客を惹きつけても、「いい人」で終わってしまっては他社に取られてしまいます。良いコンテンツを作ることができるだけの専門性があるのですから、見込み客で関係性を終わらせるのではなく、顧客になってもらって、もっと喜んでもらいましょう。
まとめ
33のチェックリストの使い方について解説してきました。これを実践することでそれぞれ
- SEO対策:来てもらう母数を増やす
- クリック率を高める:コンテンツを評価してもらう機会を増やす
- UXを高める:コンテンツの満足度を高める
- 転換率を高める:収益につなげる
といった効果が見込めます。ぜひ使ってみてください。
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