大阪673社のホームページがSSLやスマホに対応してるか調べてみた【2022年12月版】

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昨年に続いて、大阪市淀川区、東淀川区、旭区にある中小企業673社のホームページを調査しました。

製造業、建設、設備などが中心で、資本金は1,000万~1億従業員50人未満が約80%を占めています。

企業の規模や従業員数などについては下記記事に載せています。

調査内容は

  1. SSLに対応しているか?
  2. スマートフォンに対応しているか?

の2点。

  • 2021年から2022年かけてどう変化したのか
  • ホームページ屋としてどう思ったのか

などをご紹介します。

目次

調査対象数が変化

稼働中のホームページが減少した
稼働中のホームページは34件減少

2021年の11月に調べた時と同じリストで調べました。しかし、URLを調べると「ページが見つかりません」となるものもあります。

404ページのイメージ画像
ある企業を調べた時の「見つかりませんでしたページ」

廃業したのか、URLが変わったのかは不明です。母数が673件から639件に変わったことだけ覚えておいて、次に進みましょう。

SSLに対応しているホームページ

SSLに対応しているホームページ
2021年から2022年にかけてSSLに対応したホームページは61件の増加

SSLというのはインターネット上でデータを暗号化して送受信する仕組みのひとつ。SSLに対応していると、第三者が覗き見できない状態(暗号化)になる。SSLに対応していないと、第三者から丸見えになってしまう。問い合わせフォームなどに個人情報を入力している時も、丸見えなのでお客さんの情報がもれる可能性がある。

知識がある人にとっては対応するのがマナーであり当たり前。なので、対応していない企業は「セキュリティの意識が低い」あるいは「知識を持っている従業員が少ない(いない)」企業である可能性が高い。

つまり、悪意を持った人から目をつけられる確率が上がるというわけ。大企業はカッチカチ。だから、侵入経路として子会社や子会社の取引先である中小企業を当たる。脇の甘いところはいないかな・・・「手頃なのがいるじゃない」となる。

大阪の調査ホームページ2021年から2022年にかけてのSSLへの対応・非対応の比率
2021年から2022年にかけて14.4ポイントのアップ

大幅に伸びたものの、まだ50%を切ってます。「サイバーセキュリティ対策」は他人事じゃないですよ。「知らんがな」で済ませることができるのは、メールを使ってない事業者くらい(いるかもしれませんが…)。

取引先に迷惑がかかってしまうと、どえらい目に合うかもしれません。

スマートフォンに対応しているホームページ

スマートフォンに対応しているホームページの推移
2021年から2022年にかけてスマートフォン対応ホームページは19件増加

この数字はBtoB企業のホームページを中心に調べたからだと思われます。

BtoCのホームページだと80%以上がスマートフォンで、事業者自体もスマホ対応の重要性を理解しているからです。対して、BtoBはパソコンからのアクセスが60~80%程度と比率が逆転します。

さらに、「大手からの下請け仕事」がメインで営業の必要がない(したことがない)。自社が発注することがあまりないため、取引先を探すことがない(スマホで調べない)。販路開拓は「紹介」または「展示会」で十分なところが多いのでしょう。

大阪の調査ホームページ2021年から2022年にかけてのスマホ対応・非対応の比率
2021年から2022年にかけて4.7ポイントのアップ。

展示会に出展しているのに、スマートフォン非対応のホームページなんてこともあったりします。

私は「ちょっと気になった時にスマホ」で調べて、よさげな会社なら「パソコンでがっつり」調べています。パソコンのみのサイトだと、まず候補からは外してます。似たような方は他にもおられるのではないでしょうか。

SSLにもスマートフォンにも対応しているホームページ

SLに対応していてスマートフォンにも対応しているホームページの2021年から2022年にかけての推移
2021年から2022年にかけてSSLにもスマートフォンにも対応したホームページは47件増加

昨年から127%アップです。どういう内訳なのかというと

  • スマホ対応済みでSSLに対応:32件
  • SSL対応済みでスマホに対応:6件
  • 両方非対応から両方対応:11件

全部で49件が進化しました。

「あれ?数字が合わなくね?」と思った方は鋭い!

2021年にSSL・スマートフォンに対応していたホームページ155件の内、2件がクローズされたため、差し引きで47件の増加となっています。

SSLのみ、スマートフォンのみ、両方に対応、両方に非対応のホームページ割合
両方非対応が14.5ポイント削減。全体的によい方向に進んでいる。

全体で見ると、何らかの対応を取ったことがよく分かりますね。来年はさらに発展してほしいです。

2021年から2022年にかけてクローズしたホームページの状況

クローズしたホームページの状況内訳

34件のうち、SSL・スマートフォン両方に対応して対応していないホームページが28件と82.3%を占めました。

「放置してるし、もういいか」的な閉め方な気がします。

調べていて感じたこと

  • 404ページにも色々なバリエーションがあるんだな
  • 思った以上に古いホームページがそのままになってるな(なつかしい)
  • いい(手入れされてる)ホームページは5%程度で珍しい
  • 今回調べた事業者の中でホームページの存在は小さいのだろうな

つまり、BtoB企業には素晴らしいチャンスがあるということ。

製造業やBtoB企業には素晴らしいチャンスがある

ウェブ屋にとってSSL対応やスマートフォン対応は当たり前。

SEO会社、デジタルマーケティング会社などはホームページを毎日手入れしているし、コンテンツのクオリティも高い。つまり、ライバルがめちゃくちゃ強い業界なわけです。

しかし、製造業でSSL・スマートフォンに対応しているのは31.6%。そのうち手入れしているのは、たった5%

これから始めたとしても、上位5%程度なら簡単に食い込める。さらに95%とは争わなくていい。

なんて楽な勝負なんだろうか。ものすごいチャンスですよ。

ライバルがくる前に高い壁をつくろう

インターネットでも評判を手に入れるには時間がかかる。リアルで「信用」や「かんばん」を作るのに時間がかかるのとまったく変わらない。

成果を出すには早くても半年から一年かかる。ねばり強く地味な作業をしないといけない。取り組むには「これをやれば必ず成果が出る」といったある種の「確信」が必要で、これがないと必ず挫折する。

3日、1週間、1ヶ月、3ヶ月と迷ったタイミングで手が止まる。そして、出てない結果を確認してやる気がなくなる。知識が少ない時に何度も何度も経験したので手に取るよう想像できる。しかし、コツを知っているとこうなる

カテゴリ設計の実績
2019年11月~2022年11月のユーザー数の推移

周りがやっていないのは、成果が出ないからではなく、成果の出るやり方を知らないからと断言できる。

もし、あなたが製造業やBtoB向けのビジネスに携わっているなら、ホームページの活用に取り組んでほしい。ライバルが入ってくるまでに高い壁を作っておけるかどうかは、この記事を読んでからの行動にかかっています。

下記記事に手順を書きました。ご興味があればご覧ください。

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