ロングテールキーワードは特定の専門分野に特化していく内に自然と生まれてくるキーワード群です。
どういったキーワードを選ぶのが効果的なのか、ロングテールキーワードを攻略するにはどういったアプローチを取ればいいのかを解説します。
ロングテールキーワードとは?意味や定義を確認
特定の専門分野に特化していく内に自然と生まれてくるキーワード群と言われても、抽象的過ぎてピンとこないですよね。
たとえば「Web集客」で考えてみましょう。
例:「Web集客」に特化していく内に自然と生まれるキーワード群とは?
「Web集客」というトピックには「共通している内容」と「個別に対応する内容」があります。

- ホームページで集客したい
- SNSで集客したい
- Web広告で集客したい
といった「Web集客」の手段や方法。
- SEOやリスティング広告、エンゲージメントといった専門用語の意味を知りたい
- SNS集客を知りたい
- 参考になるおすすめの本などの基礎知識を知りたい
など初心者に共通する悩みです。検索する人が多く、検索ボリュームも大きくなります。
検索ボリュームが大きいキーワードは「ビッグワード」あるいは「ミドルワード」と呼ばれます。
「Web集客とは?」といったことを調べている初心者から一歩進んで、現在Web集客に取り組んでいる方だと悩みの質が変わってきます。

彼らにとって「Web集客」と検索した理由は、
- 士業なら無料相談(クライアントの獲得)
- 工務店ならモデルルームへの見学会への申し込み
- リフォーム業者・外壁塗装なら予算シミュレーションや見積などのリードの獲得
- 飲食店なら来店予約
など直接的な売上の増加を実現したいからです。
検索した理由がはっきりしてますね。しかし、業種が限られるため、初心者に比べて検索する人数が減ります。よって、検索ボリュームは小さくなります。
検索ボリュームが小さいキーワードのことを「スモールワード」あるいは「テールワード」と呼びます。
共通トピックと個別トピックの違いは、検索ボリュームと検索ニーズです。
検索ボリュームと検索ニーズの関係
検索ボリュームと検索ニーズには相関関係があります。

初心者や初学者の時点だと、士業でも工務店でも知りたいことが共通しています。だから、検索ボリュームが大きいです。ただし、検索ニーズは弱いです。「SEOとは?」という記事を読んで、問い合わせは獲得できません。

業種別になると検索ニーズが強い一方、検索ボリュームは小さいです。情報収集している人、資料請求する人、問い合わせを希望する人の順で検索ボリュームは小さくなり、検索ニーズは強くなります。
検索ボリュームと検索ニーズの関係性をグラフにすると、下記のようなグラフになります。

検索ニーズが弱いキーワードの方が検索ボリュームが大きく、検索ニーズが強いキーワードの検索ボリュームは小さいことが分かります。
このグラフの形が動物に似てるということでロングテールと呼ばれるようになりました。もともとはアイテム別の売上と品ぞろえの関係から出てきた言葉です。陳列スペースに制限のないAmazonが品ぞろえを豊富にして大成功したことで一気に広まりました。
この考え方をキーワードに応用したのがロングテールキーワードです。大量のキーワードを取り扱うと、自然とロングテールを形成します。

検索ボリュームと検索ニーズの関係を整理すると下記のような表になります。
キーワード種別 | 月間検索ボリューム | キーワード数 |
---|---|---|
ビッグワード | 10,000以上 | 少ない |
ミドルワード | 1,000~9,999 | 中くらい |
スモールワード | 1,000未満 | 大量にある |
ビッグワードやミドルワードは「ぱっと思いつく主要なキーワード」。ジャンルやカテゴリと呼ばれる大枠をイメージした時に出てくる言葉。スモールワードはジャンルやカテゴリをさらに細かく分けたもの。業種や状況の数だけあると覚えておきましょう。
「お客さんのお悩みに応えていく内にいつの間にか問い合わせが入るようになっていた」これが自然と成功する事業者、成長するWebサイトの流れです。これを解説すると、
コンテンツが増えると、Webサイトで取り扱うキーワードが増加する。コンテンツの多くはスモールワードをテーマにしたもの。お客さんが検索するとコンテンツが結果に表示される。具体的に説明されているのですごく助かる。他にもたくさんあるし、「ここなら大丈夫」と思ってもらえるようになる。コツコツ更新していくことで好循環が生まれます。
ロングテールSEOとは?
これを人工的(計画的)に引き起こそうというのがロングテールSEOです。自然な流れでコンテンツを増やすには経験や実績が必要です。そんな悠長な時間がないので、先回りしたコンテンツを用意していきます。
立ち上げる段階で計画しておくと効果的。サイト全体はビッグワード・ミドルワードで設計・構築し、立ち上げた後はスモールワードを元に更新します。
キャンプサイトを立ち上げるなら、キャンプ用品、キャンプ場、ファション、ライフスタイル、ノウハウなどのカテゴリ(ビッグ~ミドル)を構築、初心者向けのキャンプ用品、中級者向けにレベルアップのギア、上級者向けに一生もののギアといったコンテンツを個別に作るなどですね。
壮大な計画を用意して、細かい部分をちまちま作っていくイメージです。
もしかすると、「わざわざ検索ボリュームの少ないスモールワードを狙うのって効率が悪そう」と思ったかもしれません。
しかし、中小企業やフリーランスが成果を出すならスモールキーワードを狙うのが最善です。
理由は3つあります。
中小企業やフリーランスがスモールワードを狙うべき3つの理由
- ビッグワード・ミドルワードは大企業が強い
- 検索ニーズの弱い人を集めても成果にはつながりにくい
- 検索エンジンの進化
順番に解説していきます。
1.ビッグワード・ミドルワードは大企業が強い
ビッグワードは月間で10,000回以上、ミドルワードは月間で1,000回以上検索されるキーワードです。
キーワードで1位を獲れば約14%がサイトに来てくれます。順位とクリック率の関係は下記の通り。
順位 | 獲得できるアクセス数(CTR) |
---|---|
1位 | 139件(13.94%) |
2位 | 75件(7.52%) |
3位 | 47件(4.68%) |
4位 | 39件(3.91%) |
5位 | 30件(2.98%) |
6位 | 24件(2.42%) |
7位 | 20件(2.06%) |
8位 | 18件(1.78%) |
9位 | 15件(1.46%) |
10位 | 13件(1.32%) |
全業種平均の数字です。月間10,000件の検索ボリュームがあるキーワードで1位を獲れば、毎月1,400件程度の流入がタダで見込めるということです。しかも集客効果は中長期的に継続します。1クリック100円、1年続いたとしたら168万の広告費が浮きます。
取り組む価値があるのは間違いありません。
では、ランキングのシステムはどうなっているのでしょうか。日本の検索エンジンのシェアトップはGoogleです。
順位 | デスクトップ | シェア率 | モバイル | シェア率 |
---|---|---|---|---|
1位 | 73.37% | 79.07% | ||
2位 | Bing | 14.21% | Yahoo! | 20.03% |
3位 | Yahoo! | 11.66% | Bing | 0.34% |
4位 | DuckDuckGo | 0.35% | DuckDuckGo | 0.24% |
5位 | Baidu | 0.19% | Baidu | 0.14% |
YahooはGoogleのシステムを利用しています。つまり、検索エンジンのシステムといえばGoogleのシステム。SEO対策=Google対策といって過言ではありません。
Googleは検索意図(クエリ)に応えられそうなコンテンツを順番に並べています。目的はユーザーの役に立つこと。「Googleを使ってよかったー」と思ってもらって、これからもGoogleを使ってもらうことが目的です。役に立たないコンテンツを勧めて「Googleはイケてないからもう使わない」となるわけにはいきません。
だから、推薦する基準には詳しい(分かりやすい)、豊富なコンテンツがあるなど「ユーザーの役に立ちそう」「人気がある」などの裏付けが必要です。あるトピックについて書かれたコンテンツが1件のサイトよりも、100件あるサイトの方が上ですし、素人と専門家が書いたコンテンツなら専門家が書いたコンテンツの方が上位にランキングされます。
つまり、コンテンツの「量」×「質」×「著者の専門性」で勝たなければなりません。
資本で負けているのですから、コンテンツの「量」で勝つのは難しそうです。「質」についても構成や編集など関わる人数が増えれば質は高まるので厳しい。著者の専門性においては、自社が強みにしている分野においては勝てそうですが…。
総合力では完敗です。トータルで勝つのは難しいと言わざるを得ません。真正面から戦いを挑むのは無謀です。
しかし、大企業は「ある程度の市場がある」ところしか狙いません。スモールワードが手つかずになっていることもあるのです。中小企業の活路はここにあります。
2.検索ニーズの弱い人を大量に集めても成果にはつながりにくい
検索ボリュームと検索ニーズの関係で書いた通り、検索ボリュームが大きいキーワードのニーズは弱いです。中小企業はコンテンツ制作にかけられるお金も時間も限られています。
「コンテンツを作って流入は2倍の人がきたけど、申し込みは増えてない」よりも「コンテンツを作ったら申し込みが5割増えた」方が評価されます。
つまり、ボリュームの大きい初心者や潜在客を集めるよりも、比較検討している人や、真剣に悩んでいる人を集めた方が成果につながりやすい=評価されやすいわけです。
だから、ニーズの強いスモールワードを狙うべきなのです。まずは結果を出して有用性を感じてもらう。そして、予算を回してもらう。予算に余裕ができたら、母数を増やすためにミドルワードやビッグワードに挑戦していきましょう。
3.検索エンジンの進化
検索エンジンはユーザーの役に立つために、これまでの検索傾向やインターネット上での振る舞いを読み取っています。
その上で「この前クリックしたタイトルに近いタイトル」や「興味深く読んだ記事と似たジャンルの情報」などを優先的に表示・紹介するようになりました。これをパーソナライズと呼びます。
つまり、ユーザーによって表示される検索結果の順位は異なるということです。
ユーザーとの接点が持てれば、純粋なランキングで負けていても表示順位で勝てる可能性があります。商圏が限られているのですから、中小企業はローカルで勝てばいいのです。
スモールワードを狙いたくなってきましたか?スモールワードの複数攻略がロングテールSEOにつながります。

ロングテールSEOの始め方
自社の専門性を活かしてお客さんの悩みに応えていきましょう。小まめな更新を続けることです。スモールワードが自然と増えてロングテール対応ホームページになっていきます。だけど、実際は
- ネタ不足
- 同じことばかり書いてしまってペナルティ
- 薄いコンテンツ(日記など)
といったことに直面します。
まれに「なんとなく」で成功する方もいます。一種の天才だと思うので、自信があればどうぞ。私はたくさん回り道をしたクチなので、計画と管理表がないとダメなタイプです。下記記事がヒントになるかも。

ロングテールSEOは発信するトピック(キーワード)で上位表示が狙えます。
コンテンツ単位でキーワードを管理すること。重複コンテンツを作らず、ライバルに勝てるコンテンツを作ることで道が開けます。
計画はトピッククラスターという考え方でつくります。ビッグワード・ミドルワードを狙う時もおすすめです。
トピッククラスターでつくるロングテールSEO

「Web集客」のように核になるトピックを中心に据えて、お客さんが検索する可能性があるキーワードとキーワードに対しての回答となるコンテンツを作っていきます。
サービス名を中心に据えて、「誰に喜んでもらおうか?」といったポジティブな気持ちで広げていってください。
攻略に成功すれば、月間数万から数十万件のアクセスが手に入ります。
広告費換算だと月間数百万から数千万円が浮きます。
ビッグワードを中心に、「ビッグワード+○○」 「ビッグワード+△△ 」 「ビッグワード+□□」 といったミドルワードが周りを固めます。
そして、ミドルワードを中心にテールワードになる構造です。
- ビッグワード「Web集客」
- ミドルワード「Web集客+製造業」
- テールワード 「Web集客+製造業+大阪」
上記は一例です。製造業のWeb集客支援をしたいなら、製造業の経営者やWeb担当者が知りたいこと、悩んでいることの解決方法やヒントになりそうなことを書いていきます。
オウンドメディアやコンテンツマーケティングで成功しているサイトは、ほぼビッグワード(検索ボリュームが大きいキーワード)でトピッククラスターを形成しています。
核となるコンテンツを軸に、最新情報など鮮度が高い(ライバルが少ない)コンテンツを発信するというのがお約束です。
事例でつくるロングテールSEO

もし、税理士をサイトに集めたいなら、上記のようなコンテンツ案が考えられます。
「税理士+Webサイトの制作事例」「税理士+プロモーション動画の撮影」「税理士+ホワイトペーパー(営業資料)」「評判(お客様の声)」「税理士+サイト運用(コツ)」などですね。
先生方にとっては参考になるかもしれないし、自分の事務所だったらどうだろうという疑似体験ができるため、税理士先生や税理士事務所ではたらくWeb担当などを強く惹きつけることができます。
これが製造業、メーカー、精密機器など業種別のコンテンツを展開。繰り返すとサイト特有の組み合わせになります。お客さんからのシェアで新たな経路が生まれたり、キーワードツールでは見えない需要を獲得できるのがロングテールSEOの特長です。
ロングテールSEOとトピッククラスターの特長
ロングテールSEOとトピッククラスターについて整理しておきましょう。
手法 | 特長 |
---|---|
トピッククラスター | 計画的な更新に最適。 ビッグワードを中心に集客力を高めるコンテンツが作れる。 検索ボリュームが大きいキーワードの攻略に向いている。 「オウンドメディアの立ち上げ」などは必須。 |
ロングテールSEO | 専門性の高いコンテンツが作れる。 信頼性を高めるコンテンツが作れる。 想定していなかったお宝キーワードが発掘できることもある。 更新しやすい。 どんな業種でも取り組みやすい。 |
ロングテールSEOのメリット・デメリット
手法 | メリット | デメリット |
---|---|---|
トピッククラスター | 計画を立てやすい。 成功すれば大量のアクセスが手に入る。 資産性の高いコンテンツが作れる。 | 完成するまでに時間がかかる。 |
ロングテールSEO | 更新が楽。 ライバルが少ない。 コンバージョンに近いアクセスを獲得できる。 | 現場の協力が必要。 低品質なコンテンツになる可能性もある。 需要が少ない(ない)こともある。 |
それぞれの役割が異なっているので、どちらにもいい部分があります。
両輪として使えるのが最高です。
コンテンツの役割が違うため、同じ評価指標だと正確に評価できない場合があります。
それぞれの評価軸を持ちましょう。
ロングテールSEOの評価軸
共通するのは、コンテンツの滞在時間が長いか、次のページへ移動したかどうか、といった部分でしょう。
コンテンツの集客力は大事です。しかし、コンテンツに出会った方が喜んだか、おすすめした情報をクリックしたかの方がもっと大事です。ユーザー体験の積み重ねが、検索順位にも影響するからです。
手法 | 評価軸 |
---|---|
トピッククラスター | 攻略キーワードの検索順位の上昇 (テール→ミドル→ビッグの順で評価) 中心に据えたコンテンツの閲覧数の増加 |
事例 | 検索結果で表示されたクエリ数(種類)の増加 コンテンツを閲覧した人からのコンバージョン率 |
トピッククラスターは中心に据えたトピック(今回の例なら「Web集客」)の流入数が増えることが最大の評価指標です。
検索順位が上昇していれば流入数も増えるため、狙ったクエリの順位が上がったかどうかも重要指標です。
事例は検索ボリュームはほぼないので、閲覧開始数は増えないでしょう。しかし、信頼感を高める効果は抜群です。平均閲覧ページ数を増加させたり、問い合わせフォームへの移動率などが評価指標になるでしょう。
評価については、奥が深いので下記記事が参考になるかもです。

検索結果に表示された回数の確認や、クエリの分析はGoogleサーチコンソールでできます。
Googleサーチコンソールの検索パフォーマンスを使ってアクセスを増やす方法で詳しく解説しているので、ご興味があればこちらもご確認ください。
ロングテールキーワードの選び方
こちらは主にトピッククラスター用です。
トピッククラスターは検索クエリ(キーワード)からコンテンツを作成するのに対して、事例はコンテンツにマッチしそうな検索クエリを探すためです。
事例の場合は読みたくなるようなキャッチフレーズをつけるといった方が正しいかもしれないですね。
トピッククラスター用キーワードの選び方
一番最初に考えるのは、「自分の集めたいお客さんがどういったキーワードで検索するか?」です。
そして、「なんで検索したのか?」「検索結果を知ってどうなりたいのか?(目先)」「検索結果を知ってどうなりたいのか?(できれば)」を想像してどういった人なのかといったターゲットのイメージを固めます。
中心に据えたトピックに興味を持ったターゲットが何を疑問に思うのかを書き出します。
思いつかなかったら、営業担当やカスタマーサービスなどお客さんと接しているスタッフの力を借りましょう。
一緒にブレーンストーミングしたり、社内アンケートを回して集計する、あるいはお客さんにインタビューするのもいいと思います。
頼れる相手がいない、時間がない状態でどうしても思いつかない方もいるでしょう。その場合は、ライバルのコンテンツを研究しましょう。
1位から10位くらいまでのコンテンツを全部読んでみる。お客さんが求めていることが浮き彫りになってくるはずです。
お客さんが何を求めているのかを掴めたら、ツールの力を借りてもOKです。
最初からツールを使ったらダメ?と思うかもしれません。しかし、ターゲットニーズが固まってない状態でキーワードリストを眺めても何も出てきません。いいコンテンツを作るのも難しかったりします。
ツールで出てくるキーワードは誰が調べても似たような結果になります。
あなたのライバルも知ってますし、大企業ももちろん知ってます。
資本力で負けている以上、同じ土俵で勝負しても勝ち目は薄いです。
面倒でもお客さんの気持ちを考える癖がつくまではツールを使わずに絞り出すことをおすすめします。
事例用キーワードの選び方
施工前、施工後のような成果物がコンテンツとなります。
施工前に自社で紹介していいかをお伺いして、可能ならばすべて公開しましょう。
やりがちな間違いとしては、簡素なタイトルをつけてしまうことです。
「○○邸のリフォーム」とか、「今月の新作!」とかですね。
正しいんですけど、誰も検索しないですよね。
たまたま自社サイトに来てくれたお客さんなら見てくれるかもしれませんが、検索結果に表示されることはないでしょう。
「【大阪】和式から様式へ!トイレのリフォーム事例○○邸」とか、「〇月の新作スイーツは××を使った商品名」といったキーワードを内包するタイトルを付けるだけで、アクセスが数倍にハネ上がったこともありました。
事例を見て「欲しい!」と思う人がどういったキーワードで検索するのか、どういったタイトルなら詳しく知りたくなるのかを想像してつけましょう。
コンテンツは決まっているので、カテゴリが偏っているなら特定の層からの集客を目的にできますし、カテゴリが偏っていないならば多様性をウリにすることができます。
トピッククラスター用キーワードと事例用キーワードの違い
トピッククラスターは集客が目的、事例は信頼度をアップさせることが目的です。
事例も貯まってきたら、カテゴリページで集客できるようになります。
工務店向けの集客ワードで調べてみると、消費者向けのキーワードだとブログが上位にランクインするのに対して、店舗デザインなどの事業者向けのコンテンツは事例一覧などが上位にランクインしていました。
【工務店向け】集客ブログに最適な文字数は?【2021年8月調べ】で詳しく解説しています。
30キーワード、594サイトを調べた結果なので、ある程度の参考にはなると思います。
タイトルの付け方を工夫しましょう。
集客目的なら検索に引っかかりやすいタイトルをつけましょう。わくわくを高めるためのコンテンツにするなら、お客さんの感情にスポットライトを当てたタイトルをつけます。
タイトルは後からでも変更できます。
まずは作ること、コツコツ更新する習慣をつけましょう。
キーワードを選ぶ助けになるツール
複数のライターで制作する時はキーワードツールを使ってまとめて出しますが、自分を中心とした数人で作るなら、Googleキーワードプランナーで十分です。


新しいサイトを作る時やメディア構築の時は10,000程度のキーワードを分類します。
キーワードを仕分けするだけで満足してしまったり、キーワードが膨大で萎えてしまうことがありました。
最近は商品別にキーワードを集めるようにしています。
コンテンツの管理はWebコンテンツの管理は攻略キーワード別にリストを作れば簡単ですが参考になるかと思います。

勝ちやすいキーワードを選ぶコツってある?
月間検索ボリュームが10~100程度のキーワードを選ぶこと。ひとつのコンテンツで検索クエリのすべてを満たすこともできるので、検索ボリュームが控えめで競合性が低い(ライバル少ない)にキーワードに全力でコンテンツを作ってみるのがいいかもしれません。
検索ボリュームが多いキーワードは業種が複数だったり、年齢の幅が広かったり、用途や前提が異なるため、複数のコンテンツで攻略することが基本になります。
Googleサジェスト
GoogleキーワードプランナーはGoogle広告に登録していないと使えないので、面倒な方はGoogleサジェストを使ってみてください。


調べたいキーワードを入力した後に「スペース」を押すと候補が出てきます。
これをメモしてもいいですし、


Web集客で検索した後、次のページあたりまでスクロールすると「他のキーワード」として表示してくれます。
スペースを入力した結果と微妙に違いますね。
ロングテールSEOに取り組むべきか?
取り組むべきだと思います。
特に、ニッチな商品を取り扱っている企業や、BtoB商材は相性がいいと考えています。
BtoCと比べれば
- ライバルが少ない。
- 商材の独自性が強く差別化しやすい。
- 成果が出やすい。
からです。
①ライバルが少ない
ユニクロなどのアパレル、ドコモやauなどの携帯キャリア、トヨタや日産などの自動車メーカーなどBtoCはTVCMを見ない日がないくらい広告宣伝に力を入れています。
「認知度を高める」ためにあらゆるPR手法を取り入れていますので、Webサイトやオウンドメディアにも取り組んでいます。
つまり、ライバルが「超強い」わけです。
それに比べるとBtoBは情報発信をしている企業が少ないです。
不特定多数にPRしても意味がないからなのですが、特定のターゲットを惹きつけることができるロングテールSEOは非常に相性がいい取り組みだと思います。
②商材の独自性が強く差別化しやすい
展示会を見に行ったことのある方はご存じだと思いますが、同じジャンルで出展しているのに、サービスの内容も捉え方も大きく違いますよね。
類似商品や類似サービスが少ない(ない)のであれば、素直に書いているだけで差別化ができます。
ライバルが多いキーワードでSEOコンテンツを作ると、違いを出すのに苦労するので素直に羨ましいです。
③成果が出やすい
取り組んでいる人が少なくて、コンテンツも差別化しやすいなら、検索結果で上位表示されるまでの努力は少なくて済みます。
世界的にはメジャーでも日本ではマイナーな競技だと、日本代表に選ばれる確率が上がるのに似ているかもしれません。
もっとも、商品に直接つながる検索ボリュームが少ない可能性は高いので、いくつかのコンテンツを経由して商品へつなげるなどの工夫は必要になるかもしれません。
BtoB企業のロングテールSEO事例紹介
「イオナイザ」ってご存じですか?
製造業の方なら知ってて当たり前かもしれませんが、ほとんどの方はご存じないと思います。
生産現場でダストなどが入らないように静電気を対策するための機器で、キーエンスやSMCなどが主なベンダーのようです。


ぜひパナソニックのページやキーエンスのページを参考にしてください。
素晴らしい取り組みをしています。
ロングテールSEOに取り組まなかったらどうなる?
ライバルにキーワードを根こそぎ取られてしまい、あなたのWebサイトは検索結果から弾かれてしまうでしょう。そして、問い合わせはこないままです。
ランキングは強力です。
1ページ目(10位以内)に入らなければ、Web上でいないのと同義です。
(11位以降は1%以下)
つまり、1万件の検索ボリュームがあるキーワードで、ライバルが数千件のアクセスを獲得する中、100件未満しか流入が見込めないということになります。
コンテンツを作る労力はそれほど変わらないのに、もったいないですよね。
ロングテールSEOに取り組んだらどうなる?
正しいやり方で取り組めば、狙ったキーワードでライバルよりも上位に表示されますし、ニッチな事例に共感したお客さんからの問い合わせが増えることでしょう。
ロングテールSEOに取り組んで効果が出るまでは、ある程度の時間は必要です。
裏を返せば、ライバルが参入してきても追いつかれにくいということ。
普遍的なコンテンツを作れば、かなりのアクセスをコンスタントに稼いでくれます。
なぜ効果が出るまでに時間が必要なのか?
まずは「いいコンテンツだね」とGoogleに評価される必要があり、「いいコンテンツがたくさんあるサイトだね」と繰り返すことでサイトの評価を高めないとインターネット上の発言権が低いままだからです。
Googleからの評価はユーザーの評価を集積したものです。
高評価は滞在時間が長い(真剣に読まれている)、話題になる・シェアされてる(紹介されるほど素晴らしい)などが主な評価になります。
あなたの業界に巨大なライバルがいたとしても、すべてのキーワードを網羅することなんて物理的に不可能です。
あなたの会社の独自性を打ち出したり、事例を取り扱ったニッチキーワードなら勝ち目はあります。
コトウリはあなたをサポートします
本記事を読んで「これからロングテールSEOを始めたい」「自社だったらどうなるのか興味がある」という方はぜひ一歩踏み出してください。踏み出す方には下記記事が役に立ちます。


上記はトピッククラスターの考え方でインバウンドマーケティングに取り組む手順を書いてます。ぜひご覧ください。
もし、Webサイトを持っていない、あるいは、現在持っているWebサイトにCMSなどの自分で更新できるシステムが入っていないなどのWebツールの問題で足踏みするなら、コトウリが作ります。
コンテンツを管理できる人員がいない、何からやればいいのか分からないなら、コトウリが伴走しながらサポートします。
実現可能で、成功までの最短ルートをご提案します。
お気軽にお声がけください。
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