Webコンテンツの管理は攻略キーワード別にリストを作れば簡単です

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攻略キーワードと対応するコンテンツが管理できるリストを持ってますか?
サイトを作った当時の私は持っていませんでした。
お恥ずかしい話なのですが、サイトを作る際に「なんとなく」作ってしまったからです。

ウェブサイト制作や制作進行ディレクションから、SEOや分析・改善などの企業向けの運用サポートを事業の中心にすることに決めて、「まずは自分のサイトで実績をつくろう」と本格的に取り組んだときに自分のコンテンツ群と攻略キーワードを見直しました。

「これはひどい」と自覚できたのです。

本記事は

  • Webコンテンツを効率的に管理したい
  • アクセス数があるのに問い合わせ件数や申し込みが少なくて困っている
  • コンテンツの作成を合理化したい
  • 真剣にSEO対策に取り組みたい

ような方に役に立つ記事です。

ひとつでも当てはまったなら、ぜひ目を通してみてください。

目次

攻略キーワードと対応するコンテンツの管理リストとは?

自分のサイトに来て欲しいお客さんが検索しそうなキーワード(攻略キーワード)と対応するコンテンツをリストにしたものです。
長いので、キーワードリストと読んだり、サイトのSEO対策リストと呼んだり、コンテンツ管理リストと呼んだりしています。
ややこしいので、本記事内はコンテンツ管理リストで統一します。

コンテンツ管理リストを作るメリット

  • SEO対策がやりやすい
  • コンテンツ作成の効率アップ
  • コンテンツの質を担保できる

コンテンツ管理リストを作るまでは五里霧中、暗中模索。
作ってからは一目瞭然というくらい違います。

コンテンツを作る目的がはっきりしているので、ブレることなく次から次へこなせますし、作るスピードは速くなるのにコンテンツの質は上がります。

攻略キーワードのリストが現在地と目的地がマッピングされた地図、ライバルのコンテンツは超えるべき壁、自分が作成するコンテンツは壁を超えるための道具、壁を越えたか、そして目標へ近づいているかなどの成果を確認するレーダーが順位チェックツールです。

コンテンツ管理リストを作るデメリット

既存コンテンツの分類に手間がかかる

ですね。

サイトを作る前、または作って間もないタイミングなら幸運です。
なんとなくコンテンツマーケティングを始めるのではなく、しっかりとしたコンテンツ管理リストを作ってから始めてください。

管理リストの作成は、既存コンテンツの量に比例して手間が増えます。
コトウリは100記事を超えてから着手したので、仕分け作業だけでも、非常に手がかかりました。
とは言え、成果が出ないゴミ記事を抱えていてもゴミ屋敷ならぬゴミサイトになってしまうので頑張りました。

「デジタル」だったとしても、整理整頓は大事ってことです。

コンテンツ管理リストの作り方

  1. 攻略キーワードのリストを作る
  2. キーワードを検索意図別に仕分けする
  3. 既存コンテンツのリストを作る
  4. 対応済みのキーワードを抽出する
  5. キーワードリストへ入力する
  6. 対策していないキーワードへ対応するコンテンツを作成する

というのが主な流れです。
順番に見ていきましょう。

当サイトのひどかったポイントはたたんでます。
ご興味のある方は読んでみてください。

1.攻略キーワードのリストを作る

今のお客さんや未来のお客さんが知りたいこと、困っていることを「どういうキーワードで調べるか?」と考えて、リストに追加していきます。
候補を増やすなら、社内でブレーンストーミングしてもいいですし、手っ取り早く候補を増やしたいならツールで増やします。

Google広告のキーワードプランナーか、ラッコキーワードで攻略キーワードの候補を増やします。

キーワードプランナーで候補を増やす
Googleキーワードプランナーで候補を表示した画像。コンテンツマーケティングに興味がある人が検索する候補が確認できます。

キーワードプランナーだと、「キーワード 〇〇」のほかに「〇〇 キーワード」を調べることができるのが特長です。

ラッコキーワード
旧名googdkeywords

ラッコキーワードでキーワードを調べると、「キーワード 〇〇」が複数取得できます。

コンテンツマーケティングの候補
439のキーワード候補が取得できました。
ネギマ

コアになるキーワードは人力、候補を出す時はツールを使うのがおすすめです。

2.キーワードを検索意図別に仕分けする

攻略する主要なキーワードと、関連するキーワード候補の検索ボリュームを調べた後、検索意図別に仕分けします。
この作業がもっとも大切でもっとも面倒な作業です。

色々な分類をしている方が多いのですが、私はキーワードから読み取れる「知りたいこと」を検索意図として書き込んで、後々管理しやすいようにクエリタイプを書き込んでいます。
例えば「コンテンツマーケティング」を攻略しようと思ったら、下記のようなキーワード候補になります。

コンテンツマーケティングをクエリタイプと検索意図で仕分けした図
コンテンツマーケティングをクエリタイプと検索意図で仕分け

クエリタイプはKnow(知りたい)、Do(行動したい)、Buy(買いたい)、Go(行きたい)の4種類です。
Knowクエリは知りたいですが、「コンテンツマーケティング とは」と「コンテンツマーケティング 求人」だと、知りたい情報の濃度が違うので、仕分けしておくと別の記事のネタになります。

クエリタイプではなくキーワードを主体に仕分けすることもできます。
一般ワード、お悩みワード、ジャンルワード、商標ワードに分けることができます。

キーワードタイプお客さんの状況
一般悩みは特定できていないが、ジャンルに興味がある状況
お悩み悩みが特定できていて、自分に合った解決方法を探している状況
ジャンル悩みと解決方法が明確、タイミングや決め手を探している状況
商標悩みも解決方法も解決するための製品やサービスも明確、
本当に大丈夫か心配で背中を押してほしい状況
キーワードを調べたお客さんの状況に応じてタイプを書いておく。

キーワードを主体に考える場合は、コンテンツの役割(ゴール)を設定することもあります。

例えば、大阪で水回りのリフォームをしている会社がキーワードリストを作る場合は下記のようになります。

キーワードリスト
キーワードリストのサンプルです。

商圏が決まっているため、「トイレ リフォーム」というワードに対して「大阪」という地域を指定するキーワードを含めた3語ワードがSEO対策の基本となります。

一般キーワードは明らかにトイレのリフォームの注文から遠いのですが、検索ボリュームが大きいキーワードでアクセスを増やしたり、各メーカーの比較記事を掲載することで、専門性の高さや信頼性を高めてSEOのプラス効果を狙います。

3.既存コンテンツのリストを作る

既存コンテンツのリストはGoogleアナリティクスのランディングページレポートからエクポートボタンをクリックしてダウンロードします。

ランディングページレポートからデータをダウンロード

Googleサーチコンソールと連携していない方は、すべてのページレポートでダウンロードでもOKです。

4.既存コンテンツの攻略キーワードを入力する

URLとタイトルの隣へ「攻略キーワード」の列を挿入して攻略キーワードを打ち込んでいきます。
タイトルにキーワードが入ってなかったりするとユーザーから見てもSEO的に見ても最悪です。

既存コンテンツの攻略キーワードを入力してリストにする画像

5.キーワードリストへ入力する

4.既存コンテンツの攻略キーワードの中で、2.で作った攻略キーワードリストと合致するものがあれば、キーワードリストのURLに入力していきます。
該当するコンテンツがないなら空白でOKです。

キーワードの検索意図にまとめて答える図

6.対策していないキーワードへ対応するコンテンツを作成する

攻略予定のキーワードをチェックして、抜けや漏れがあるならコンテンツ案を作ります。

コンテンツマーケティングについてなら、「求人や採用にコンテンツマーケティングは役立つのか?」、「社内でコンテンツマーケティングを始めるにはこれから始めろ」、「コンテンツマーケティングを外注する会社の選び方」のようなコンテンツが考えられます。

コンテンツマーケティングの場合

他の攻略予定キーワードと突き合わせて優先順位をつけたら、コンテンツ管理リストの完成です。
全体像が把握できて、攻略した際の見返り(検索ボリューム参照)も判明するので、やりがいがありますよ。

コンテンツの管理リストを活用しよう

ひとつのキーワードに対して重複コンテンツを作らないという原則に乗っ取って進めますので、キーワードリストを作った後は、特定の攻略キーワード(キーワード群)に対応するコンテンツが専任担当になります。

そのため、担当コンテンツの質を高めることが非常に重要です。
構成案があると、質の高いコンテンツを作るのが簡単になるので構成案をつくるのがおすすめです。
会社のブログがすらすら書けてみんなにモテる構成案のつくりかたで詳しく解説しているので、読んでみてください。

既存コンテンツが攻略キーワードを担当していた場合は、必ず読んでみて「このレベルでいいのか?」を確認しましょう。
もし、ドヤ顔できないようなコンテンツなら、作り直しましょう。

コンテンツの作成ルールをつくりましょう

コンテンツの質を確認すると、「うわぁ」と言いたくなるようなコンテンツと出会うことがあります。

既存コンテンツの中には、閲覧数を稼いでる人気コンテンツもあれば、全然見てもらえないコンテンツもあります。
ただ、なんとなく作ったコンテンツは全然見てもらえないコンテンツになっていることが多いです。

品質にバラつきがあったり、コンスタントにヒットが打てないのはコンテンツ作成のルールが定まっていないからです。

コンテンツには明確な目的を持たせて作りましょう。
意識するのはたったふたつです。

コンテンツの質を高めるふたつのルール

  • 「他のコンテンツよりユーザーの役に立っているか?」
  • 「コンテンツのゴールが決まっているか?」

という2つです。

条件を満たすための手順とチェックリストを作ってコンテンツ作成のルールにします

ルールができたら、既存コンテンツをルールに照らし合わせてチェック、不合格なら作り直します。

コトウリが作ったルールに既存のコンテンツを照らし合わせると、不合格のコンテンツばかりでした…。
最近作り直したコンテンツは、

などがあります。

構成から作り直したものもあるので、URLは一緒だけど、内容が別記事になっています。

ルールに従って作り直した効果は?

作り直してまだ1週間程度ですが、「圏外」だったキーワードでランキングに入ったコンテンツがありました。
下記画像はGRCという有料ツールを使っていますが、Googleサーチコンソールなどで確認しても問題ありません。

圏外だったキーワードでランクイン
Bingで9位と16位にランクイン。Googleはまだ時間がかかりそうです。

順位チェックツールを使って狙い通りキーワードが攻略できているかをチェックしましょう。
検索順位は3か月から半年くらいで改善することを目標にします。

コトウリは、しばらく既存コンテンツの作り直しと未着手のキーワードについて発信を続けます。
現在圏外のキーワードがランキング入りしたり、サイトのトラフィック数に大きな変動が起きたら、また報告させていただきます。

自分用のコンテンツ管理リストとコンテンツの作成ルールを作ろう

もし、あなたがコンテンツ管理リストやコンテンツ作成ルールを持っていないなら、ぜひ作ってみてください。
既存コンテンツの仕分けが面倒なのであれば、これから作成するコンテンツ用のキーワードリストを作って管理リストにしてみてください。

攻略キーワードのリストがあるだけでも、作ったコンテンツと検索順位の因果関係や注力すべき内容が明確になるため、コンテンツ作成に迷いがなくなり、スピードも上がります。

会社のブログがすらすら書けてみんなにモテる構成案のつくりかたを読むと、よりスピードが上がります。

  • 他のコンテンツに勝っているか?
  • コンテンツのゴールが決まっているか?

最初はこの2つのルールを意識してください。
コンテンツの質を高い水準に引き上げることができて来てくれた人に喜んでもらえます。

コトウリは運用支援、インハウス支援をしています。
もし、コトウリのサポートが必要な方がいれば、お気軽にお声がけください
また、ご質問やご感想があればぜひ聞かせてください。

ホームページを上手く活用したい
中小企業経営者、Web・広報・マーケティング担当者様へ

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コトウリは「将来的には自社で取り組みたいけど、現在はスキルやノウハウが足りない」方をサポートしています。お気軽にご相談ください。

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