今回はワードプレスの初期設定とよく使うメニューの操作方法について解説していきます。
具体的には
- ドメイン取得
- サーバー契約
- ドメインとサーバーを紐づけ
- WPをインストール
- 管理画面へログイン
以上が完了した状態から行う初期設定です。
まだ、ドメインを取得していない方などは、下記記事を実行してから、本記事に戻ってきて下さいね。
関連記事ドメインとサーバーを契約してWPをインストールしよう
WP(ワードプレス)の簡単な仕組み
ワードプレスはシステム本体とデーターベースを担当しています。
プラグインが機能を拡張、テーマがデザイン面(主に装飾、機能)を担当します。
全てが自分の思い通りになっていることは少ないので、妥協するか、勉強するかで対応します。
専門知識がなくても記事の更新はできますし、HTMLやCSSといった専門知識があればより自由度が高まります。
phpやJavaScriptの知識があれば、カスタマイズも可能です。
プラグインやデザインテーマについては別記事で解説しています。
関連記事 ワードプレス(WP)にインストールするべき7つのプラグイン+α
関連記事 ワードプレス(WP)デザインテーマの操作方法と選び方を解説
ワードプレスの管理画面にやってきた最初にやること
常時SSL化と、パーマリンクの設定をしておきましょう。
訪問者に安心してもらえますし、あなたがサイトを管理しやすくなって、Googleからの評価も上がる、といったいいことずくめです。
常時SSL化とは?
SSL化というのは、訪問者に「安全なサイト」と思ってもらうために必要な処置です。
一般的な内容になってきたので、やってないとマズイ項目かもしれません。
設定をしていない状態だと、URLの表示が
ですが、設定をすると、
と「△保護されていない通信」が南京錠のようなマークになって、アドレスが「http」から「https」に変わります。
設定へ移動すると、WordPressアドレス(URL)、サイトアドレス(URL)という部分があり、変更していないと「http」になっていることが分かります。
「http」の後ろに半角小文字の「s」(エス)を加えましょう。
「http」を「https」に変更ができたら、スクロールして出てくる「変更を保存」をクリックしましょう。
アドレスがhttpからhttpsに変わったことで、ログイン画面に飛ばされます。
ユーザー名やパスワードは登録したものを入力してください。
URLの部分を見て、「保護されていない通信」から南京錠に変わっていればOKです。
ワードプレスで何らかの操作をする場合、処理した後に「変更を保存」「更新」といった変更を反映するボタンをクリックしないと反映されません。
保存せずに移動しようとすると、
「このサイトを離れますか?」と忠告してくれます。
記事の場合は、忠告してくれますが、プラグインの設定などだと忠告してくれないこともあるので、変更したら保存するクセを付けてください。
パーマリンクの設定
パーマリンク設定で、記事や固定ページのURLの表示をどのようにさせたいかを設定することができます。
URLは短い方がシェアしやすいですし、分かりやすいですよね。
本記事のURLはhttps://kotouri.com/tool/setting
Webツールに関しての記事なので、toolカテゴリーに所属させて、設定の記事なのでsettingという名前にしています。
再度ログインしたら、ダッシュボードから設定メニューの中にある「パーマリンク設定」へ移動しましょう。
カスタム構造を選択して、「%category%%postname%」を入力して「変更を保存」をクリックしてください。
手打ちが不安な方は、カスタム構造の後ろにあるボックスを選択した状態で、下にある四角で囲まれた「%category%」と「%postname%」をクリックしてもOKです。
本記事のURLはhttps://kotouri.com/tool/settingです。
コトウリも同様のカスタム構造で設定しているため、ドメイン名/カテゴリ名/投稿名となっています。
これでおすすめのパーマリンク設定は完了です。
他のパーマリンクに設定するとどうなるの?
他のパーマリンクで設定すると、どのような表示になるのかをまとめておきます。
投稿タイトルが「samplepage」の時のURLの表記を見ておきましょう。
基本
どういったタイトルでも「?p=n」の形式で表示されます。
日付と投稿名
投稿名の前に年度、月、日付が入ります。
月と投稿名
投稿名の前に年度と月が入ります。
数字ベース
タイトルに依存しない形式で、archivesに数字を振って収めていきます。基本に近い形式ですね。
投稿名
タイトルがそのまま反映される最もシンプルな形式です。
カスタム構造(/%category%/%postname%/)
おすすめしたカテゴリ名/タイトルの形式です。
なんでカスタム構造/%category%//%postname%/がおすすめなの?
Google対策と、管理が簡単になるからです。
/%postname%/の形だとシンプルだけどURLが被る可能性があるから、カテゴリが間に挟まった方が管理がしやすいと思います。
パーマリンク設定ごとの特徴
パーマリンクの種類 | URLの変更 | 向いている運用形式 |
---|---|---|
基本 | 不可 | 自社向けマニュアル |
日付と投稿名 | 可 | 日記 |
月と投稿名 | 可 | 日記 |
数字ベース | 不可 | 自社向けマニュアル |
投稿名 | 可 | 集客 |
カスタム構造 | 可 | オールマイティ |
ブログ運営の目的が集客だと、
- 基本と数字ベースは、URLが変更できないところが大きなマイナス。
- 日付と投稿名、月と投稿名は公開した日付がURLに入ってしまうところが勿体ないです。
※古くなった情報に加筆修正したとしても、「古い情報?」と判断されてしまう可能性がある - 投稿名は悪くないものの、記事が増えてくると、URLの被りやタイトルが管理が難しくなってきます。
以上の理由で、投稿名の前にカテゴリが入るカスタム構造がおすすめになります。
日本語タイトルは止めておいた方がいい理由
先程のタイトルはsamplepageだったので、あまり違和感を感じなかったかもしれませんが、実際に記事を書く場合は日本語でタイトルを付けますよね。
固定ページをサンプルに見てみましょう。
URLは下記のようになります。
とURLに日本語がそのまま表示されてしまいます。
一見、問題ないように感じるかもしれませんが、誰かにURLを伝えようとした際に問題が出てきます。
https://kotouri.net/サンプルページ/をシェアしようと思うと、「https://kotouri.net/%e3%82%b5%e3%83%b3%e3%83%97%e3%83%ab%e3%83%9a%e3%83%bc%e3%82%b8/」となります。
「サンプルページ」という日本語を半角英数字で表現するので、もの凄く長い文字列になってしまいます。
メールの本文に載っててもクリックしないかも。
日本語タイトルのURLを編集する方法
パーマリンクの右側にある「編集」ボタンをクリックすると、編集できるようになります。
日本語タイトルの意味に近い英数字に変更して、問題なければ、日本語を削除してOKをクリックします。
この「編集」ボタンはパーマリンクを基本や数字ベースに設定した場合は出てきません。
パーマリンクを最初に設定する理由
パーマリンクを変更すると、公開済み記事のURLも変化(?p21からsamplepageなど)してしまいます。
公開済みの記事の内部リンクが無効(リンク切れ)になります。
無効な内部リンクをクリックすると、「ページが見つかりませんでした」となってしまいます。
訪問者ががっかりしてしまいますし、リンク切れがあるとSEO的にもマイナス要素になります。
記事を増やしていくと、「この内容ならこっちの記事も知りたいかも」といった具合に、関連記事を紹介する機会も増えてきます。
自分のサイトの別記事を紹介するのは「内部リンク」と言います。
訪問者にとっても丁寧ですし、Googleの評価を上げるにも有効な方法です。
記事が溜まってきてからパーマリンクを変更すると、今まで作ってきた内部リンクが一気に無効になってしまいます。
再設定がとても面倒なので、最初に決めておいた方がいいというわけです。
まとめ
ワードプレスをインストールしてから最初にやるべき設定について解説してきました。
コンテンツの内容が一番と言っても、「このサイトは安全ではない可能性があります」と表示されてしまうと、せっかくの記事も読んでもらえませんし、SSLに対応するのが「当たり前」になっているため、遅れを取るのは勿体ないです。
パーマリンクはリテラシーが高いユーザー、Google対策、管理のしやすさが上がります。
ユーザーに安心してもらうためにも、Googleから高い評価を得るためにも早めにやっておくにこしたことはありません。
もし、ご不明な点があればお気軽にお声がけください。