ユーザーのために動画を使用したり、図や写真を豊富に使って分かりやすいページにしたつもりが、アクセス数や検索順位が落ちた!こんな経験をしたことはありませんか?その原因は「表示時間」のせいかもしれません。
良いサイト
アクセス数を伸ばすため、上位表示されるためには、「良いコンテンツ」が豊富にあることが欠かせません。
良いコンテンツとは、ユーザーにとって有用なコンテンツ。
具体的には
- 満足できる
- 分かりやすい
- 情報量が豊富
などの要件が満たされているコンテンツのことです。
ただ、良いコンテンツが豊富にあるサイト=良いサイトというわけではありません。
良いサイトとは、良いコンテンツが豊富にあり、かつユーザーがイライラしないサイトです。
イライラの原因
表示スピードが遅い、どうクリックすればいいのか分からない(ナビゲーションや導線が不親切)、スマホ未対応、デザインが汚い、フォントが小さい、広告だらけ等々が挙げられます。
今回は表示スピードに関して考えていきましょう。
表示スピードが遅くなる原因
表示スピードが遅くなる原因としては、
- サーバーの問題
- ファイルが重い
- その他のどれか
それぞれ見ていきましょう。
1.サーバーの問題
WPの場合はユーザーの「Aというページを見せて」というリクエストに対して、サーバーがAページを探してユーザーに対して「Aページですよ」というレスポンスを返すという処理を行っています。
この処理が遅いのがいわゆる「重い」状態なのですが、サーバーのプランによって処理能力が異なります。
処理能力に比べてリクエストが多い(アクセスが集中している)場合は遅くなりますし、レンタルサーバー等の共有サーバーだと、1つの部屋に複数同居人(サイト)がいるので、自分のサイトにアクセスがこなくても、同居しているサイトに多くのアクセスがあっても遅くなります。
サーバーの許容量を超えると、「Interfnet Server Error」とか「503 Service Unavailable」などのエラーメッセージが出てきます。
対処法としては、プランを見直す、サーバーを引っ越す、キャッシュを使う等が挙げられます。
プランを見直す
アクセス数が伸びてきている、自社が運営しているWEBサイトの容量が上がってきている場合は、現在契約しているプランよりも上位のプランに変えるのも一つの手です。
共有サーバーでも容量が大きくなるので、より豊富なコンテンツを保有することができますし、同居サイトが原因の場合は自社専用のサーバー(一戸建てのような感じです)にプランを変更することで改善される可能性があります。
サーバーを引っ越す
それぞれのサーバー毎に特長がありますが、サーバーのスペックやコストパフォーマンスを考えるとXサーバーがおすすめです。
SSLも無料で使えます。
WordPressの運用に特化したレンタルサーバー『wpXレンタルサーバー』
キャッシュを使う
本来サーバーに送られるリクエストをキャッシュという機能を使うことによってサーバーの不可を減らすことが可能になります。
WPでおすすめのプラグインはWP Fastest Cacheというものです。類似プラグインにWP Super Cache やW3 Total Cache等もありますが、WP Fastest Cacheがおすすめです。
WPの管理画面→プラグイン→新規追加→「WP Fastest Cache」を検索→インストールと有効化で使えるようになります。
2.ファイルが重い
ユーザーのリクエストに対してサーバーがページを表示する時は、そのページに含まれているファイルを全て表示します。ファイルにはそれぞれファイルサイズが異なり、動画や高画質の画像等だとファイルサイズは大きいものになります。
制作会社でWebサイトを制作したり、広告代理店さんが絡んでいる場合は、ファイルサイズに対しても規定があったりするのですが、自社で運営している場合はそこまで配慮できないことも多いため、ものすごく重たい画像が入っていたりします。
プラグインを使って改善
改善するためには、画像サイズを小さくしてあげる必要があるのですが、EWWW Image Optimizerというプラグインを使用すると画像サイズをまとめて最適化(小さく)することができます。
WPの管理画面→プラグイン→新規追加→「WP Fastest Cache」を検索→インストールと有効化→メディア→一括最適化で使えるようになります。
Webサービスで画像を圧縮
I♡IMG(https://www.iloveimg.com/ja/compress-image/compress-jpg)
JPG圧縮が無料でできるWebサービスです。
5~9割くらい圧縮できるので軽くなります。

15ファイルまでですが、登録する必要はありません。
ファイルを選択するか、PC上で複数ファイルを選択してドロップすると…

17.53MBから2.85MBになりました。
今回だと、84%縮小できたという事になりますね。
圧縮ソフトを使って圧縮
窓の杜:縮小専用。(https://forest.watch.impress.co.jp/library/software/shukusen/)
作者サイト:(https://i-section.net/)
縮小サイズは縦横ともに 1,280/1,024/800/640/400/320/160ピクセルから選択できるほか、縦横それぞれ任意のピクセルサイズを指定可能。画像は縦横の比率を保ったまま指定サイズで縮小されるソフト。

3.その他のどれか
原因がどこにあるのかを調べるためのツールとして、PageSpeed Insights(https://developers.google.com/speed/pagespeed/insights/)というサービスがおすすめです。
PageSpeed Insights

Googleが無料で提供しているサービスで、「ウェブページのURL」と書いてある部分にURLを入力するとページを読み込み、表示速度の下落要因をチェックします。
おおまかに自分のサイトの問題点を掴みたい場合に便利です。
現状サイトの問題点が見つかるので、ここから掘り下げていきましょう。
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