LPOとは(Landing Page Optimisation)の略です。
広告や販売ページなどで使われる縦に長いランディングページを最適化させるための手法です。
目的は成約率を向上させること。
非常に奥が深くLPOの専門業者もあるくらいです。
コトウリの解説
LPは契約を取るためのページです。
目的がLPの成約率を上げることならば、以下の3点を中心に原因を探して改善すれば、数字は好転します。
- ランディングページの構成
- コピーライティング
- ランディングページのデザイン
料理に例えるならば、構成がレシピ、コピーライティングが下処理、デザインが調理と盛り付けといったところです。
ランディングページの構成
ランディングページは構成が命です。
いくら熟練の料理人であったとしても、素材も調理器具もなければ美味しい料理を作る事はできません。
売れるランディングページは非常に似通った構成で作られています。
セールスにも通ずる部分がありますが、「自分事にさせる」「証拠を示して説得する」「契約してもらう」というステップは変わりません。
データーを重視する人、感情的なストーリーが好きな人など、人によって共感できる内容が変わるため、何をメインに打ち出すのかといった組み合わせを変えて表現すればいいだけです。
もちろん材料が多いのに越したことはありませんが、材料が少なかったとしても十分勝負はできます。
コピーライティング
コピーライティングは集めた素材の良さを引き出す技術です。
ランディングページは文章と画像でコミュニケーションするので、普段は声質や身振り手振りで伝えている微妙なニュアンスは伝わりません。
いくらいいことが書いてあったとしても、内容が分かりにくければ、誰も読んでくれません。
あなたやあなたの従業員が確認するだけでなく、あなたの家族(職業が別)や友人にトップ、ボディ、クロージングの部分を読んでもらって「その気」になるかを聞いてみるのがいいでしょう。
ランディングページのデザイン
デザインは素材の良さを豊かに表現して、微妙なニュアンスを伝えるための技術です。
「自分事にさせる」「証拠を示して説得する」「契約してもらう」ということが目的なのですから、届けたい対象に近しいイメージの画像を使う、対象にとって説得力のある図を使う、対象にとって決断を促すような文字色やしかけ(文字の大きさやボタン色など)を施しましょう。
デザインはあくまで目的を果たすための補助的な技術と考えておきましょう。
また、成果が出ないのはLPだけに問題があるわけでもありません。
LPは集客力を広告に頼っています。
成果が出ない理由を分析すると、LPと広告のミスマッチが原因だったケースもしばしば見られます。
LPと広告のミスマッチ
LPは広告とセットで運用します。
Google広告の広告ランクも広告見出しと、ランディングページの利便性(分かりやすいか、軽いか、アクセスしたユーザーの検索意図を捉えているか)に関わってきます。
LP制作したら、出稿するキーワードや広告見出しもセットで考えておきましょう。
※大抵はヘッドラインやベネフィットに設定したものを加工すれば問題ありません。
出稿してアクセスを流したら、広告文とLPをそれぞれ個別に分析してひとつずつ改善していきます。
サイトからLPにアクセスを送っていいる場合は、アクセス解析で送ったページ別にLPの平均滞在時間を比べてみましょう。
成果が出やすいページ、出にくいページなどの傾向が見えてきます。
広告見出しはLPの入口
広告の見出しと実際(ページの内容)が大きく違うと、「自分が求めているものと違う」と感じて離脱の原因、ひいては成約率の低下につながります。
「ギャップがいい」とはなりません。
みんな忙しいのです。
自分に関係ないことに時間を割いてくれません。
LPのページ内容と導入となる広告文とランディングページの内容がマッチしている必要があります。
どうやってミスマッチを見つけるのか
単一のLPにWeb広告を複数パターンで出して、しばらく配信すれば色々な傾向が見えてきます。
複数パターンの中で「クリック率は高いのに成約率が低い」広告文を見つけましょう。
クリック率は高いのに成約率は低い広告文
クリック率が高いのは、悩みに対して訴求力が高い(的確な答えが返せている)から、成約率が低いのはLPの内容が期待外れ、あるいは広告文とイメージがズレているからです。
つまり、「クリック率は高いのに成約率は低い」広告文とLPは、アポはたくさん取ってくるのに契約が取れない営業マンみたいなものなんですね。
広告文に合わせてLPの内容を整えれば、成約率が大きく改善されます。
LPは複数作りましょう
ミスマッチしている広告文が見つかると同時に成約率が高い広告文も見つかったのではないでしょうか。
単一のLPで運用していて内容を変更すると、今まで成績の良かった広告にとってマイナスの変更になる可能性があります。
それを避けるために、単一のLPを変更するのではなく、成績の良いLPはそのままにしておいて、成績の悪い広告文に紐づけるLPを変更する方が成果は出やすくなります。
複数になると管理が煩雑になるのでは?
ある程度のアクセス数が確保できるものに絞って制作していれば、3パターンくらいに留まるため煩雑にはなりません。
成果が出ない広告やLPは砂漠に水を撒くようなものです。
惰性で続けるのではなく、生きたお金の使い方をしましょう。