3月は行動経済学と経済学についての本を読みました。2月に読んだトリガーが面白かったため、もう少し深く学びたいと思ったからです。経済学は行動経済学のベースになっている学問だからです。
併せて勉強すれば忘れにくくなりますし、何より面白いです。参考になれば嬉しいです。
今回もおすすめしたいと思った本だけタイトルにリンクを設置。アマゾンに飛びます。書籍の紹介は、個人的なおすすめ順で並べてます。
本ページはプロモーションが含まれています。
カモのネギには毒がある(1巻~7巻)
「クロサギ」などの原作を書いている夏原武先生とライアーゲームなどの甲斐谷忍先生が作画です。見ての通り全巻揃ってます。ヤングジャンプアプリで「1巻無料キャンペーン」をしていて、読み終わった時点でAmazonをポチってました。
7巻は3/17に発売だったのですが、予約購入してしまったくらい面白い。
主人公の加茂教授は経済学者で大金持ち。「金の稼げない経済学者はエセ」という設定も面白いし、経済学はカネを学ぶのではなく、人を学ぶ学問だと定義しています。イメージは水戸黄門や暴れん坊将軍のような「勧善懲悪」。悪い人たちとだまされるカモがいて、加茂教授がやっつけるストーリーがコミカルに描かれています。
巻ごとに行動経済学の理論やしくみを「悪用」している人たちが出てきますから、カモにならないためのケーススタディになります。さらに、漫画というストーリーで覚えられるので、圧倒的に頭に残ります。おすすめ。
行動経済学大全
やさしいビジネススクールを主宰している中川さんの本。見開きで右側にイラスト、左側に理論や法則を800字程度でまとめてくれています。
行動経済学の基礎から、「なぜ行動するのか?」「なぜ行動しない(できない)のか?」などを「〇〇効果」と言語化してくれます。各効果をマーケティングのための行動経済学、よりよく生きるための行動経済学などの枠組みでまとめてくれています。
頭の中に入れておくと、街の景色が違って見えます。また、企画を考える時や、コラムやランディングページ、広告やコピーを作る時の「切り口」や「ひきだし」が増えるでしょう。
まずは知って、実感(納得)して、使って(教えて)みて、思考の幅を広げていきましょう。数字にこだわるマーケターや店舗運営者には特に役立つと思います。
行動経済学が最強の学問である
行動経済学のドクター(博士号)を持っている相良先生が書いた本。
論文に基づいて書かれているため、体系的に学べる一冊。行動経済学の入門書として有用だと思います。
ダニエル・カーネマンのファスト&スローの上で挫折した私でもサクサク読めました。断片的に学んでいる人だと、見聞きした事例が出てきます。これは論文を元に書かれているからですね。結構分厚い365ページですが、知ってるところは読み飛ばせるため、半日あれば十分読めると思います。
個人的に最も勉強になったのは、淡い感情(アフェクト)の使い方です。生活の質を高めたり、仕事の能率を上げるためのヒントになりました。すぐにできるのでおすすめですよ。
大学4年間の経済学が10時間でざっと学べる
行動経済学のベースになる経済学の本。行動経済学は経済学と心理学をミックスさせた学問です。経済学と行動経済学を対比させると、そもそもの前提が違って面白いです。経済学は人間を全知全能の完璧超人として捉えているのに対して、行動経済学は「にんげんだもの」を地でいく不完全な存在を前提にしています。
どちらが実際に近いのか?というと、行動経済学に軍配が上がります。しかし、需要と供給と価格や家計・企業・政府の関係性などの土台があると、より深い考えができるようになります。
私はマクロ・ミクロ経済学のテキストも買いました。前提になる理論や理屈をしっかりと構築しておこうと思います。
こちらはシリーズ累計が80万部を突破しており、文庫や中古本も豊富にあります。近くに寄ったら買ってみるのもいいでしょう。
行動経済学を実践して成果を出そう
理論を学んでも、使わなければ身に付きません。名刺やチラシ、ランディングページやコラムなどで試す予定です。名刺はマイナーチェンジしたものを作成しました。
グーテンベルクの法則(印刷物は左上から右下へ「Z」の形で視線が動く)を読んで、名刺の成績(Webへの送客率)を調べたら、以前に比べて落ちていたからです。法則を踏まえたデザインに修正したため、成績がどのように変化したかをブログで報告します。
また、知識が入ってない段階だと挫折してしまった、ファスト&スロー(ダニエル・カーネマン著)も上から再度読んでみようと思います。私はKindle版を購入しているのですが、文庫版やオーディオブック版もありました。
行動経済学を学んでみてください。仕事はもちろん、プライベートにもいい影響があります。