GoogleサーチコンソールはGoogleが無料で提供している分析ツールのひとつです。
今回はGoogleサーチコンソールでできることや、設定方法、Googleアナリティクスとの違いについてご紹介します。
Googleアナリティクスとの違い
Googleアナリティクスはどこから来たのか、何ページ見てくれたのか、どのくらい熟読してくれたのかなどホームページに訪れてからの行動を見えるようにしてくれるツールであるのに対して、サーチコンソールは検索結果に表示されて、ホームページに訪れるまでを見えるようにしてくれるツールです。
Googleサーチコンソールでユーザーが何に期待しているのかが分かり、Googleアナリティクスでは満足度が分かると言えるかもしれません。
サーチコンソールができること
ユーザーニーズの確認とウェブサイトのメンテナンスができます。
ユーザーニーズの確認
表示回数とクリック数、平均CTR(クリック率)と平均掲載順位がクエリ別、ページ別、国別、デバイス別、日別で確認できます。
表示回数、クリック数、平均掲載順位には明確な相関関係があります。
掲載順位が上がれば、表示回数は増えますし、クリック率が低ければ掲載順位は下がります。
検索結果(ランキング)がGoogleの価値であり、Googleの収益源は広告です。
ユーザーが検索結果に満足しているから、多くのユーザーがGoogleを使っています。
多くのユーザーが集まっているから、「広告を出したい」企業がいてGoogleは潤います。
ユーザーが検索結果に満足しなければ、BingやDuckDukgoなど他の検索エンジンを使うようになり、Googleばなれが起きる可能性があります。
検索結果は1ページ10しか表示できません。(広告除く)
10のスペースに「とてもいい商品だから」と並べたものの、誰も手に取らない(クリックしない)商品があったとしたらあなたはどうするでしょうか?
表示回数が多いのにクリック数が少ない(クリック率が低い)のであれば、タイトルがユーザーニーズとずれている可能性が高いですし、逆にクリック率が高いのであれば、ユーザーニーズを捉えているということになります。
もっとも、掲載結果を決めるのは、コンテンツの価値です。
タイトルがユーザーニーズをばっちり捉えていたとしても、期待はずれな内容だったら平均掲載順位を維持することはできないでしょう。
ウェブサイトのメンテナンスができる
クローラーというロボットがウェブサイトの情報を収集(クロール)して、ジャンルごとにまとめることをインデックスと言います。
クローラーは自動で動いており、いつ来るかはプログラム任せなのですが、ページの追加や削除をリクエスト(依頼)することができます。
サイトマップを送信したり、ページの追加や更新をロボットにクロール(見に来てもらう)をリクエスト(知らせて)したり、インデックスして欲しくないページの削除依頼ができます。
また、エラーが起きているページやカバレッジの問題などサイトに起きている問題を教えてくれます。
別サービスですが、PageSpeed Insightでホームページの表示速度などラボデータについての改善案を教えてくれる入り口もありますよ。
サーチコンソールの設定方法
サーチコンソールを設定するには
- Googleサーチコンソールへ移動
- プロパティタイプを選択
- ウェブサイトの所有権を確認
といった3ステップで設定できます。
URLプレフィックスを選択、所有権の確認はHTMLファイルをXサーバーのファイルマネージャーでアップロードという最も簡単な方法で解説します。
アカウントの設定にはGoogleアカウントが必要です。
Googleアカウントを持っていない方はアカウントをまず取得しましょう。
関連記事 Googleアカウントを取得する方法
1.Googleサーチコンソールへ移動
Googleサーチコンソールで検索するか、クリックでサーチコンソールの画面へ移動、「今すぐ開始」をクリック。
2.プロパティタイプを選択
ドメインにするか、URLプレフィックスにするかを選びます。
初心者はURLプレフィックスにしておきましょう。
URLはあなたのホームページへ移動して、URLをコピー(Ctrl+Cまたは右クリックでコピー)して貼り付けて「続行」をクリック。
3.ウェブサイトの所有権を確認
URLプレフィックスにサイトのURLを入力して続行をクリックすると所有権を確認するウィンドウが出てきます。
HTMLファイルをクリック
下記のように広がります。
ファイルをダウンロードをクリックして、確認用のHTMLファイルをダウンロードします。
すぐ使うので、デスクトップなどの分かりやすい場所へ保存しておきましょう。
この画面は開いたままにしておきたいので、別タブを開いてXサーバーへ移動しましょう。
FTPソフトを持っている方は、ダウンロードしたHTMLファイルをpublic_htmlの直下へアップロードして、確認ボタンをクリックすればOKです。
Xサーバーへ移動
開いた別タブでXサーバーへ移動しましょう。
ログインしたら、ファイル管理へ移動して下さい。
所有権を確認するドメインを選択
所有権を確認したいドメインを選択しましょう。
サンプルとしてkotouri.netをダブルクリックで選択します。
public_htmlを選択
public_htmlをダブルクリック。
確認用HTMLファイルをアップロード
画面が切り替わったら、上部にある「アップロード」をクリック。
アップロードするウィンドウが開くので、ファイルを選択をクリック。
ダウンロードしておいた確認用HTMLファイルを選択してアップロードしましょう。
「確認」ボタンをクリック
アップロードが完了したら、サーチコンソールの画面へ戻りましょう。
確認ボタンをクリックします。
所有権が確認されるとプロパティへ移動できる
きちんとアップロードできていれば、下記のようなウィンドウが出ます。
ダウンロードしたHTMLファイルはお役御免なので、ゴミ箱へ入れてOKです。
プロパティに移動をクリックしてみましょう。
プロパティへ移動
データーが収集されるまではデータが表示されません。
データーが収集できると画面が変化します。
アカウントを設定した後は、ブックマークするか、サーチコンソールで検索しましょう。
アカウントの設定ができたら、Googleアナリティクスと連携しましょう。
Googleアナリティクスと連携する
Googleアナリティクスとリンクさせておきましょう。
分析する際にさらに深い理解が得られます。
Googleアナリティクスの画面に移って、歯車マークのメニュー(管理)から、プロパティ > すべての商品 > Search Consoleをリンクをクリック。
Search Consoleの画面に移動します。
どのプロパティと関連付けるかを選択します。
関連付けるプロパティを選びます。
関連付けるをクリックすれば完了です。
ホームページを公開したら必ずサーチコンソールの設定を!
Googleサーチコンソールはユーザーニーズの確認やウェブサイトのメンテナンスにも役立つツールです。
しばらくホームページの運用やデータの分析に本腰を入れる予定がない、あるいは時間がないというような方でも、とりあえず設定だけはしておきましょう。
データ解析ツールは設定してからデータの取得が始まります。
設定しておかないと、いざホームページの運用をしようと思った時の手がかりがなくなってしまいます。
ホームページを公開したなら早めに設定しておきましょう。
もし、データ分析の方法が分からない、プロに分析して欲しいということであれば、毎月3社無料で分析サービスを提供しています。
お気軽にお声がけください。
Googleアナリティクスはサーチコンソールと強力タッグを組めますし、ClarityはGoogleアナリティクス、サーチコンソールで手が届かない部分を補完してくれる分析ツールです。