SaaSとは(Software as a Service、サース、ソフトウェア・アズ・ア・サービス)の略です。
サービスを提供する事業者ではなく、サービスそのもの(アプリケーションやソフトウェア)を示します。
コトウリの解説
今までアナログでやっていた作業をデジタル化するサポートツールで「クラウドサービス」と呼ばれています。
テレワークが推奨されていることもあって業界的にはかなりの追い風、CMもバンバンやっているので導入はしていなくても存在は知っている方も多いのではないでしょうか。
具体的にどういったサービスがあるのかというと、
- 電話やメール、エクセルなどで行っていたプロジェクト管理ができるツール
- 見込み客のリストを抽出してくれるセールス支援ツール
- 各人のデスクに入れていた名刺を会社全体で管理ができるようになる名刺管理ツール
- 手帳でやっていたスケジュール管理をチーム単位で把握できるようなスケジュール管理ツール
- 人事労務管理を手伝うツール
等々、様々なツールが出ています。
サービス大手の名前を挙げると、プロジェクト管理ツールのチャットワーク、Slack、Skype、セールス支援ツールのセールスフォース、名刺管理ツールのSansan、人事労務管理のSmartHRなどですね。
SaaSのメリット
活用できれば生産性が向上する素晴らしいツールが多いです。
「分析」「管理」「共有」といった人力でやると時間がかかる分野が得意で、「ムリ」「ムラ」「漏れ」などを減らすことができます。
業務効率が上がる、機会損失を減らすことができるのがメリットですね。
無料トライアルや〇人までは無料で〇人以上が有料といった条件が用意されていることが多いので、自社に馴染むかどうかチーム単位で試してみるのも良いでしょう。
導入に補助金が利用できる
生産性向上に繋がるため、IT補助金や持続化補助金などが利用できます。
補助金の期間中は割安に利用でき、期間が終了するとすべて実費になります。
実費になった際に費用以上の粗利が確保できるか、生産性の向上が見込めるかを期間中に見極めましょう。
SaaSのデメリット
活用するために人的な負担がかかる、利用するために金銭的な負担がかかることがデメリットです。
人的な負担がかかる
管理の方法が変わるため、働き方を変える必要があります。
特に管理職の方はツールを活用することが多くなるため、積極的に努力する必要があります。
導入するのは簡単ですが、活用できなければ意味がありません。
導入を検討する際には、導入することよりも導入した後のことを想定して、具体的にどういった運用をするのか、推進か撤退かの基準を会議で決めるのが良いでしょう。
金銭的な負担がかかる
初期費用の他に月額費用がかかります。
月額費用以上の売上が上がるか、または生産性が向上するかを判断するための指標を持っておきましょう。
活用してもしなくても利用料金はかかり続けます。
SaaSまとめ
- SaaSは管理が楽になるクラウドサービス
- 活用できれば業務効率の向上や機会損失の減少が見込める
- 活用するためには働き方を変える必要がある
- 利用するには初期費用と月額費用がかかる
- 推進するか撤退するかについて自社の評価基準を作っておく
- 導入には補助金が利用できる
似たようなサービスに顧客関係を強化するCRMツールというものもあります。