8月に読んだ本

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8月は3日と4日に中小企業診断士の一次試験がありました。試験からの解放感があって積読を処理していくと「人生に悩んでる?」というようなラインナップになりました。読了したのは8冊、そのうち6冊紹介しますね。

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目次

苦しかった時の話をしようか

森岡毅さんの著書です。大学生の娘へ向けて書いた手記が元になっているため、わかりやすい。甘くない現実を直視させつつ、どのようにキャリアプランを組み立てていけばいいのかの道筋が立ちます。ワークショップも紹介されています。転職に悩んでいる人や就職を考えている人が実践すれば、今後の計画に役立つでしょう。読めば読むほど親の愛情が溢れていて素晴らしい本だと思いました。

個人的に最も心に残ったのは下記の一節です。

「1年前の自分と比べて、一体何を新しくできるようになったのかを冷静に問うて欲しい。そのときに明解な答えがないならば自分の成長が停滞してしまっている現実を自覚すべきだ。」

苦しかったときの話をしようか204ページ

現在は答えられます。10年後も同じことが言える自分でありたいな。学びの多い書籍でしたよ。

USJのジェットコースターはなぜ後ろ向きに走ったのか?

こちらも森岡毅さんの著書です。著者が一緒だからという理由で一緒に買った本でした。外から見ていたら、華やかなキャリアが、実際は血のにじむような毎日ら生まれていたことがわかる本です。とてもマイルドに書かれていますが、深い消費者理解、考え抜く姿勢、絶対に成果を出すという覚悟に脱帽です。

アタリをつけて、事例を学び、徹底的に情報収集する、その上で何が何でも解決策をひねり出す。という「言うは易し行うは難し」をわかりやすく解説してくれています。人事を尽くして天命を待つ、と言いますが、自分が尽くせているか?と自問するのにもいいでしょう。

ユーザービリティエンジニアリング

ユーザビリティは「使いやすさ」ではなく「使える」ことが重要だと始まります。システムをチェックする側の人が書いた技術書ですが、発注側にぜひ読んで欲しい本です。莫大な経費をかけて作られた「使われないシステム」たちは、受託側の(ユーザの)理解不足と発注側の知識不足が原因です。

私はWebサイトを制作する上で必ずどうやって集客するのか?いわゆる「運用」について伺います。明確な答えが返ってこなければお断りすることもあります。使われないシステムを生み出しても不幸が生まれるだけですからね。現在は第二版が出ているため、購入するならば新しいほうをお選びください。

図解論語

斎藤孝さんの著書です。新しい一万円が渋沢栄一さんになったことで、「論語とそろばん」を思い出し、本棚の飾りになっていた本書を精読。

原文の後に書き下し文、解説と続くため非常に読みやすいです。内容を理解してみると、親や先輩・上司に教えてもらったことや、ビジネス書に書かれていたことが多々ありました。大事なことは2,500年前から大きく変わってないのかもしれませんね。

親に口すっぱく言われていたのが「己の欲せざる所は人に施すこと勿かれ。」(自分がされていやなことは人にするな。)です。親世代にとっては論語は共通テキストみたいなものなのかもしれません。知らんけど。

仕事のスタンスとしては「仁者は難きを先にして獲るを後にす。」(面倒なことは先にしてしまい、自分の利益になることは後にする。)※私が仁者かどうかは置いておいてください。お付き合いするかどうかは「其の以す所を視、其の由る所を観、其の安んずる所を察すれば、人焉んぞ廋さんや、人焉んぞ廋さんや。」で決めています。

君たちはどう生きるか

名前は知っていたけど、ブッ〇オフで220円で売ってたので購入。漫画が5、ノートが1の比率でエピソードとアドバイスという構成になっています。甥であるコペル君に向けた手記が元になっているため、わかりやすいし、読みやすい。個人的にはおじさんがコペル君を子どもではなくひとりの人間として向き合っている所に素晴らしさを感じました。

様々な学びはありますが、個人的には「後悔なく生きたいなら、悩むのではなく行動しろ!」というメッセージを受け取りました。考えるのはいいけど悩むのは時間のムダ。悩むくらいならさっさと行動して結果を見たほうがいいです。この夏は行動してよかったことが2つもありました。

すべてがFになる

小説です。森博嗣さんのデビュー作。某国立大学の工学部助教授である時に出した作品。森さんの大ファンから貸してもらいました。伏線が丁寧に散りばめられている理系ミステリーです。IT系やプログラミングをしている人間は面白く読めるでしょう。本シリーズは全10作品で、2作目の「冷たい密室と博士たち」も読了しました。

ただ、個人的には大ファンの行動のほうが面白かった。森博嗣さんのWebサイトは、かなり伝統的なWebサイトでスマートフォンなんて一切配慮していません。ただ、ファンにとって使いやすさなんて関係ないんですね。ズームしながら熱心に情報を取っていました。まずはファンを作ること。

自分のファンを作る、提供するサービスのファンを作る、自分の作るコンテンツのファンを作るなど、どのレイヤーで勝負するのかは戦略次第ですが、好きになってもらうのが第一なんだなーと思いました。

自分の進む道に迷っている方はヒントになる本です

本のラインナップを見ていると、「人生に迷ってない?」と思うかもしれませんが、迷っていません。助言をするために森岡さんや論語などの言葉を借りたかったのかもしれませんね。京極夏彦さんのデビュー作「姑獲鳥の夏」も読みました。小説もいいものですね。

ただ、二次試験は10/27の予定です。9月に入りましたし、空き時間を対策に振り分けていく流れになるのかなと…。

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