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ユニクロやくら寿司などのデザインを手がけた佐藤可士和さんの書籍です。友人のZINEで知り合いのグラフィックデザイナーが「影響を受けた本」として紹介していたので購入して読んでみました。
豊富な事例を元に、どのような考え方で問題解決をしてきたのかを展開して、ハウツーよりも、考え方を変えるほうが効果があると伝えてくれています。ロゴなどのアウトプットに着目するのではなく、問題をどのように解決法に導いたのか?
それが、クリエイティブシンキング=創造的思考法だと結んでいます。印象的な部分を引用しつつ紹介していきます。
普通なら全く関連のないようなことを、僕はしばしば結び付けて記憶しています。
一般消費者の視点とクリエイターとしての視点を持ってタグをつけていくそうです。視点の転換や思考法はコツがつかめるまでトレーニングすると身に付くとのこと。自転車に乗れない時は「なんで乗れるんだろ?」と疑問に思うけど、乗れるようになったら「なんであんなに苦労してたんだろ?」と思うようになりますよね。
できる人はできない人が見える(理解できる)けど、できない人はできる人が見えない(理解できない)ものです。こちらを具体と抽象の第18章では「マジックミラー」として表現されていました。
思考のトレーニング方法は?
気になるものに出会ったら、積極的に色々なタグをつけるのがいいそうです。記憶の検索エンジンを充実させると、さまざまな切り口がヒットするようになってくるそうです。たとえば、化粧水の容器をデザインする時に、パリのセレクトショップで見かけた消火器がヒントになったなどの事例がありました。
消火器と化粧水は業界としては離れていますが、容器に入っている液体を噴射するという構造においては酷似しています。「関係性や構造が似ているものから借りてくる」アナロジーという発想だと思います。
さらに高度なトレーニング方法としては、あえて「嫌いなもの」にタグをつけてみるというやり方もあるそうです。嫌いなものは無視してしまいがちですが、無関心は思考停止と同じです。なぜ嫌いなのかをしっかり考えれば、自分の世界を拡張してくれるかもしれないと思いました。
自分だけができる仕事のつくり方でも、「観察力は意識的に磨かないと働かない」とトレーニングの必要性を強調しています。
問題解決を生業にする人は同様のアプローチを取るようになるのかもしれません。3冊とも読んでみて、ご自身にしっくりくるやり方を取り入れるのがいいのではないでしょうか。
デザインや表現についての定義もありました
表現するということは、記憶をコントロールし、組み立てていく作業であるとも言えます。その記憶は社会的な記憶であったり、個人的な記憶であったりしますが、表現するためには、まず自分の脳から的確に記憶を呼び起こす必要があります。
消費者の視点とプロの視点で見たものすべてがネタになっているのですから、処理する情報は膨大です。細部まで覚えておくのは難しいため、タグを記憶のしおりとして抽象化して使っているのだと思います。具体的な情報はファイルに綴じておいて、新しい企画をする際にタグをたよりに詳細を確認してアイデアの元にするという順番ではないでしょうか。
デザインとは、問題を解決するために思考や情報を整理して、コンセプトやビジョンを導き出し、最適な形にして分かりやすくその価値を伝えていく行為です。
答えは相手の中にあるのだから、アイデアに困ることはない。と別の著書で触れてました。見た目のデザインは手段であり、具現化するまでのプロセスに意味があるのだと思います。
使ってもらえればわかると言うけれど
「使ってもらえば商品の良さを実感してもらえるはずだから」と企業の方はよく口にしますが、それは、裏を返せば使ってもらえなくてはその商品の良さが消費者に伝わらないということです。
内容は優れていてもそれが全く伝わってこなければ、商品価値がないことと同じになってしまうのです。
2025年の情報量は1,810垓バイトです。地球上の砂粒は7,500京と言われていますので、何かを発信しても砂のひと粒くらいです。昨日見たニュースをいちいち覚えていないのと一緒で、新商品が発売されても注目はしてもらえません。いいな」と思ってもらえたり、手に取ってもらうために、見た目も大事ということですよね。
ブログも「読んでもらえればわかる」ではなく、読みたくなるサムネイルにしたり、わかりやすい文章、図や画像を使うなどの工夫は必要でしょう。最後まで読んでいただいて、ありがとうございました。



