【マーケティングの基礎知識】マズローの五段階説とは?分かりやすく解説

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消費者が抱いているニーズとは欲求のことです。
欲求には段階がありそれを体系化したものにマズローの欲求段階というものがあります。

マーケティングは心理学を理解しておくと応用できることが多いです。
ちょっと堅苦しいものを噛み砕いてご紹介します。

目次

マズローの欲求段階

まずは定義的な考え方から。
生存のための最低限の衣食住に関わる生理的欲求、生活充足のための衣食住に関わる安全欲求、コミュニティに関わり社交性のための衣食住である社会的欲求(愛の欲求)、成功・評判・地位に合った衣食住である自己尊重欲求(自己承認欲求)、ここまでを「欠乏欲求」と呼び、自分の持つ能力や可能性を最大限発揮し、具現化して自分がなりえるものにならなければならないという自己実現欲求は「存在欲求」と呼ばれます。

1から5の順に向かうことが基本原則で、蛇足ではありますがもう一段階上は「自己超越」と呼ばれます。
いわゆる「悟りの境地」ってやつですね。

噛み砕いて表現

  • 生理的欲求=なければ死ぬから欲しい状態
  • 安全欲求=安全かつ安定して供給される状態が欲しい状態
  • 社会的欲求=仕事を含め誰かに「君が必要だ!」と言ってもらって嬉しい感覚、言ってもらいたいという欲求
  • 自己尊重欲求=「君が必要だ!」だけではなく、「君ってすごいね!勲章をあげよう」と言われて嬉しい感覚、地位や役職、名誉が欲しい初期段階と、「拙者はこれだけのことをなしてきたでござる」といった他の判断よりも自分自身の評価を重視する修行僧的な次の段階がある。自己承認欲求ともいう。初期段階をこじらせると、小説の悪役あるあるだったり、厨二病と呼ばれたりします。
  • 自己実現欲求=欠乏欲求が全て満たされているため、「私って生きてていいの?」的な不安な状態になることがなく、自分に対して圧倒的なポジティブシンキングができる状態。

衣食住の「衣」でそれぞれの段階を表現

着れればなんでもいい→清潔な服を着たい→(人に好感を持ってもらえるような)デザインの良い服を着たい→(すげーと思ってもらうために)ブランドスーツなどの良い服が欲しい
という流れになり、人に認められていてかつ自分でも自覚している状態である第5段階の自己実現している人は自分らしい格好で良いや、となります。

第5段階のイメージは、ビジネスの場でもジーパンだったスティーブジョブズ。

近年の日本であれば第1段階である生理的欲求、第2段階である安全欲求に関して基本的には満たされているので、第3、4段階がメインとなるか第2段階を満たしつつより豊か(例:清潔+悪臭カットの洗剤)にするようなアイデアがニーズになるかと思います。

第3段階はファッション関連や流行に関する業界が、第4段階はブランドや宝飾品、タワーマンション等々の高級品を取り扱う業界が注力している消費者群となります。

そのため、こういった欲求の強い消費者群に受け入れられやすいコンセプト案を作るのは勿論、表現や、接触チャネル、プロモーション方法を考える必要があります。

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